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服部希美
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「君は、ひとりでも大丈夫だから」(2)

「君なら、一人で生きていけるよ」と言われて終わってしまった恋愛。
  どうして相手は私の事を「君なら、ひとりで生きていける」と感じてしまったのでしょう?
そして、どうして相手は、そんなことを自分に伝えたのでしょう?  

前回の記事の続きです。

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あなたの中の 『ずっと泣き言を言わないで頑張るしかない』という
今の心理パターンを作ってしまった原因は、いったいなんでしょう?

人それぞれ、生きて来た人生が違うので、原因というのは人それぞれなのですが、  
心理学では、 自立のルーツは、『もう、二度と傷つきたくない!』と思うような過去の経験だと言われているんですね。    

例えば、あなたが
共働きで、両親があまり家にいなかった幼少時代を過ごしたとしましょう。

そんなとき、学校で辛いことがあり、お母さんに相談しようとしたら、
「忙しいから後でね!」と言われてしまった・・・。  

お母さんにも、事情があったのかもしれません。
何か急用があったのかもしれないし、機嫌が悪かったのかもしれません。

ですが、子どもは親の状況を理解できないので、
「本当は甘えたかったのに、甘えさせてもらえなかった」ことで
とっても傷ついてしまいます。

私たちは、深く傷ついてしまうと
「もう、こんな思いはしたくない!」と思いますよね。

ですから、もう傷つかなくていい方法を探すんです。

・・・すると。    

そうだ。 私が、お母さんに助けてもらおうと思ったから、
助けてもらえなくて傷ついたんだ。 だったら、
もう、お母さんの助けてなんて、いらないもん!
お母さんの助けなんていらないぐらい、私がしっかりするもん!!!
   

・・・こんな風に、

「もう、お母さんからの助けを受け取らないぞ」と決めることで、
傷つかなくてすむだろう、と思い込んでしまったりするんです。

それだけなら、まだいいんです。

実はそれ以上に、心の奥では、

「お母さん忙しかったのに、迷惑をかけてごめんなさい。
困らせてしまってごめんなさい」

って、「甘えようとした自分」を責める気持ちも感じていたりします。
優しい子ほど、こっちのほうが実は辛い。

だから「甘えたい気持ち」が自分の中に出てきた途端、
とっても嫌な感じがして、「そんな気持ちを持っちゃダメ!」って
自分の気持ちに制限をかけるようになってしまうんです。

この感情は、無意識下で感じていることが多いので、
本人も自覚してない場合が多いのですが、

この感情を持ったまま大人になってしまうと、
どれだけ辛いことがあっても、泣き言が吐けなくなってしまうんですね。

また、このパターンは、幼いころからずっと持ち続けていることが多いので
本人も「この生き方が当たり前でしょ?」と感じてしまい、
自分が「自立しすぎている」ことに気が付かないことも多いです。

しかもそういう方って、
「私って弱いんですよね~」とか
「私って、自分に甘いんですよね~」なんて言いながら
自分に鞭をビシバシ打っていらっしゃる場合が多かったりします。

カウンセリングの現場でも、とってもとってもよく遭遇しますよ。

よりよい自分になりたい、という気持ちはとても素敵なことなんです。
相手を気遣う気持ちは、愛から来ているんだと思うんです。

でも、自分で、自立しすぎてしまっていることに気が付いていないと、
「もっと、しっかりしなきゃ!!」と、どんどん自立が強まってしまうんですね。

すると更に、
周りの人たちに助けさせてあげることより、自分一人で頑張ろうとしてしまい・・
周りにいる人たちが、更に無力感を感じて、距離を置いてしまい・・・
「ひとりで大丈夫でしょ。」って、ますます誤解されてしまうんです。

ですから、愛され上手になるためにまず大切なのは、
いまの自分の状態に「気が付く」こと

いま、繰り返している自分の心のパターンを見つめて、
自分が自立しすぎてしまっていることに気が付くことが大切です。

その上で、原因になっている過去の傷を整理して癒したり 、
自分の心のパターンを手放していくといいですね。

次回は、自立を手放して
愛され上手になるためのエクササイズをお伝えしたいと思います。

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