いつもお読みいただき、ありがとうございます。
心理カウンセラー 服部希美です。
今日は男性への怒り、について
家族連鎖(世代間連載)のお話を書いてみたいと思います。
家族連鎖、というのはいろいろあるのですが
今日は「怒りの連鎖」について、書いてみたいと思います。
男性に対して理想が高くなりすぎてしまったり
男性に対しての嫌悪感が拭えない。
表面的には「優しい彼女」を演じているけれど、内心、彼に腹が立っている。
どうしてそのぐらいのことが分からないの?!って怒りをぶつけたくなる。
男性に「あなたが間違ってたよね」って説教がしたくなる。分からせたくなる。
男性から「怒っている?」って聞かれることが多い。
そんなお悩みを抱えていらっしゃる、心優しき頑張り屋さんな女性に向けて
解決へのヒントを書いてみたいと思います。
「え?心優しい?こんなに怒りがいっぱいなのに!?」って感じた方ほど・・最後までお読みいただけたら嬉しいです。
無意識に助けのメッセージを出していたお母さんと、なにもできない私
「男性に対しての怒り」についてお話をお伺いしていくと
その方が生きてきた背景に「可哀想なお母さん」と「助けてくれなかったお父さん」という図が浮かび上がってくることがあります。
たとえば、父親と母親の関係が悪く
いつも口論していた、というケースもあれば
嫁姑問題が辛そうなのに
父は母の味方になってあげなかった、とか。
母は育児に仕事に家のことに、と疲れ切っているのに
父は休日、ゴロゴロしてばっかりだった、とか。
父が浮気やギャンブル癖があって
母がいつも困っていた、などなど・・
こういうことが起きていると
優しい子の中には、無意識に母親のSOSを感じ取って
こんなことを感じてしまうことがあるのです。
「お母さんを助けてあげたい」
でも、子供の立場で、親に意見をぶつけたとしても
聞く耳を持ってもらえないことも多かったりしますよね。
経済力もないですからね
家を出て行こう、お母さん!なんて言ってあげることもできない。
「子供の私じゃ、お母さんを助けてあげられない」
ただ、この無力さを感じることってね・・
お母さんが大好きな人ほど、ものすごく辛いんです。
もうね、辛くて辛くてたまらない。
この記事をお読みの方には、、共感してもらえるんじゃないかな。
すると、大好きなお母さんを守ってあげられないことが、あまりに辛すぎて・・
父に対して怒りをぶつけたくなる、ということが起きることがあるのですね。
するとね、その辛さを抑え込むかのように
辛さの分だけ父親に怒りが向く、ということが起きるのです。
私が大きくなったら、お父さんにたいして怒ってやる!
お父さんが、そんなだからダメなんだ。
私が大人になったら、お母さんに代わって怒ってやる!正してやる!
そんなふうに復讐を心に固く誓い、大人になる。
子供なりの愛情として、
母の代わりに、父に対して怒りを持って大人になる。
こういうプロセスを歩む方、というのも少なくないみたいなんです。
行き場のなくなった復讐心という愛
ただ、です。
大人になって、自分も視野が広がってきたり
子育てが終わり、両親も楽になってきたとき
父との関係が軟化している、ということも起きたりするわけです。
母親なりに、父親を愛していた。
大人として仕方がなかった、そんな事情に気づくこともあったりします。
するとね、父に対して怒りをぶつける理由は無くなるわけなので
表面的には温厚な関係を築けたりもするわけです。
そこで気持ちが消化されることもあるのですが、
人によっては・・
あのときの怒りが抑圧されたままになってしまい
自分の恋愛の中や夫婦間で、男性に怒りをぶつけたくなる!ということが起きることがあるんですね。
もちろん、彼のことが別れたいわけじゃないのです。
嫌いなわけじゃない。仲良くしたい。
夫にもいいところもあるし、優しいところもあるって知っているけれど・・
ちょっとしたことで、許せない。
言われたことを、ずっと根に持ってしまう。
無性に、怒りをぶつけたくなる。
たまってしまった怒りを大爆発させたくなる。
なんてことが起きたりするのですね。
また、あえて、かつての父親に似たようなタイプをつかまえて、
とくとくと「あなたが間違っているのよ」なんて説教をしたくなる、
ということも起きたりするみたい^^;(私はこのタイプでしたね・・身に覚えがありすぎる)
でもね・・ここからが大切なこと。
本当のところは怒りたいわけじゃないんです。
復讐を遂げたいわけじゃない。
あなたは大切な人を愛したかっただけ、助けたかっただけ、守りたかっただけ・・なんですよね。
まずは、自分の愛に気づいてあげよう〜愛からの連鎖だと気づくだけでもラクになる〜
ですから、こんなときにはね、
まず、あなたがそれだけ愛情深い子供だったんだって
自分の愛を認めてあげることが大切だと思うのです。
それだけ、お母さんのこと大事だったんだね。
大好きで、必死に守りたいって思ってたんだね。ってね。
ここを扱っていくとね・・
お父さんが、お母さんが、もっとこうだったらよかったのに!とか、いろんなことが浮かぶと思います。
悲しみもいっぱい、出てくると思うのです。たくさんの「ごめんなさい」と共に。
でもね、ここを「問題」として捉えるのではなく
自分なりの愛があった。
その愛が、もつれちゃっただけなんだなって、思ってもらえたらなって思うのです。
あなたは、悪くない。
あなたなりの愛だったんだ、って。
ただ、あなたはお母さんを助けたかっただけ。
家族連鎖の課題は「気づく」ところからスタート
こういう「両親との関係が、自分の代の恋愛や子育てに影響を及ぼしてしまう」ことを、家族連鎖(世代間連鎖)、なんていうのですが
実はお母さんのお母さん、とか、上の世代とかでも起きていたりします。
お父さんがなぜ、自分の妻に辛辣だったのか。
ここに、誰かへの愛が隠れていることもあったり・・ね。
こういった家族連鎖の課題の場合は、
誰が悪かった、もつれていることが問題だ、という視点よりは
そこに、愛があったんだな。
この怒りは、愛から来ていたんだ。
そして、愛から連鎖を起こしているだけなんだな。
誰もが、誰か大切な人のために怒っていたんだ。
と気づいて、
では、どうしたら解決していけるだろう?と視点が変わった時
世代間の連鎖は、解きほぐされていくもの、だったりするみたいですよ。
とはいえ、このあたりは
自分一人では解きほぐしにくいものでもあるかもしれませんし
押し込めてしまった怒りや悲しみは、安全な場所で、きちんとケアしてあげることも大事なことですからね〜
よかったら、カウンセリングもご活用くださいね^^
愛情深いあなたが、大切な人と
愛でつながる関係を築くためのヒントになれば幸いです。
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