「嫌われたくない」
「私が支えなきゃ」
「相手が喜んでくれるなら、自分は我慢してもいい」
そんなふうに、恋をすると“自分よりも相手”を優先してしまうこと、ありませんか?
最初は愛情や思いやりから始まったその気持ち。
でも少しずつ、
“自分の気持ちより相手を優先する”ことが習慣になり、
自分の世界が、相手の存在でいっぱいになっていく。
そしてある日気づくんです。
「私、いつもこの人のことで泣いてるな」って。
これはあなたが弱いからではなく、
恋愛の中で “共依存”という心の仕組み が働いている可能性があります。
共依存ってなに?
「共依存」とは、簡単に言うと
お互いの存在を“支え合い”ではなく“埋め合い”にしてしまう状態のことです。
たとえば――
本当は「愛したい」「愛されたい」だけだったとしても、
- あなた → 「この人に必要とされたい」
- 相手 → 「この人なら受け止めてくれる」
この“暗黙の役割”が続くと、
いつのまにか対等ではなく、
「助ける側」と「助けられる側」のような関係になっていってしまい
この状態を手放してしまうと恋愛が終わってしまうのではないか、という怖れから、
苦しくても、しがみついてしまうということが起きやすくなってしまうのですね。
たとえば・・
・彼の顔色ばかり気になって、本音が言えなくなる。
・夜中でも呼ばれれば駆けつけてしまう。
・「彼には、私がいなきゃダメ」と思うほど、離れられなくなる。
こういう気持ちになってしまった経験はありませんでしょうか?
(ちなみに、服部の恋愛パターンは、いつもこんな感じでした^^;)
「共依存」という言葉はちょっと堅く聞こえるかもしれませんが、
実際は恋愛のなかでとても身近なかたちで起きていたりします。
特別な人だけが陥るものではなく、
優しくて、がんばり屋さんな人ほど無意識のうちに巻き込まれやすいんですよね^^;
恋愛における 共依存の典型的な例 をいくつかのパターン別でご紹介しましょう。
よかったらチェックしてみてくださいね。
1.「尽くしすぎる」タイプの共依存
例:
彼の仕事が忙しいと聞くと、自分の予定を全部後回しにしてでも会いに行く。
彼が落ち込んでいると、夜中でも電話に出て、なぐさめようとする。
「私が支えなきゃ」「私がいないとダメになっちゃう」と思い込んでしまう。
本当は「彼を支える優しさ」から始まっているのに、
いつのまにか「彼に必要とされることでしか自分の価値を感じられない」状態になってしまう。
結果として、自分が疲弊し、相手も依存し合う関係になってしまうかも。
2.「嫌われるのが怖い」タイプの共依存
例:
彼に「会いたい」と言えない。
本当は行きたくない予定にも「うん、いいよ」と合わせてしまう。
彼の機嫌が悪くなると、何もしていなくても「私のせいかも」と思ってしまう。
相手との関係を失うことが何より怖くなってしまい、
本音を隠して“いい子”を続けることでつながりを保とうとする。
けれどそのうち、相手もそれが当たり前だと思い始め
心が追いつかなくなってしまい、自分が壊れていくことも。
3.「救い屋」になってしまうタイプの共依存
例:
彼が仕事を辞めたと聞けば「私がなんとかしてあげなきゃ」と奔走する。
彼の借金やトラブルに巻き込まれても、「この人には私しかいない」と信じてしまう。
相手が困れば困るほど、「私が必要とされている」と感じる。
相手を助けることで、愛される価値を感じてしまうタイプ。
「助けてあげたい」が「助けないと愛されない」にすり替わってしまうと、
恋愛は“対等な関係”ではなく、“片方が支える関係”に固定化されていきます。
相手が困っている時にはうまくいくけれど
順調に行き始めたときに、相手から振られてしまう、なんて悲しい結末を迎えてしまうことも><
4.「自分が空っぽになる」タイプの共依存
例:
彼のことで頭がいっぱいで、友達との予定や趣味も全部後回し。
LINEの返信が来ないと、1日が台無しになる。
「彼といないと、自分が何者なのか分からない」と感じるようになる。
恋愛の中心が「ふたり」ではなく「相手だけ」になってしまうタイプ。
この状態になると、相手との距離が少しでも揺らぐたびに、心が不安定になってしまいますね。
5.「依存し合う」関係としての共依存
例:
彼は情緒不安定で、あなたがいつもなぐさめ役。
あなたが「私がいないと彼は壊れてしまう」と思い、離れられない。
彼も「君がいないと俺はダメなんだ」と言い、ふたりで世界を閉じてしまう。
共依存の特徴のひとつは、どちらか一方が「加害者」で、もう一方が「被害者」になるわけではないこと。
ふたりともが、お互いを“必要としすぎる”関係になり、結果的にどちらも苦しくなる構造なんです。
共依存の恋が続くと、どうなる?
私も心当たりがありすぎて、書いていて胸がギュッとしるのですが!
最初は「愛している」「必要とされたい」という思いから始まったはずなのに、
共依存の関係になってしまうと、いつのまにかこんな苦しさが生まれやすくなるといわれています。
・相手がいないと落ち着かない
・相手の顔色を読んで、いつも緊張している
・自分の本音がわからなくなる
・恋愛が「喜び」ではなく「不安」と「恐れ」になる
本来、恋愛はお互いの心を満たすもの。
でも共依存の関係では、「自分を見失っていく感覚」が強くなってしまうのですね・・。
じゃあ、この気持ちは偽物なの?間違いなの?
でね、ここからがポイントなのですが
こうやってご説明すると「私の好きな気持ちは悪いものなの?」って悲しい気持ちになる方も少なくないのかなって思うのですよ。
私は私なりに、がんばって愛してきたはずなのに。
私は、この恋は、間違いなの・・?
お別れしなきゃいけないってことなの?
服部はね、そうは思わないのですよね。
あなたが恋人のことを好きだという気持ちは、大切にしていただきたいなって思うのです^^
共依存という関係って、そもそも、あなたが「好きだ」と思う人にしか発動しないと思うのですよね。
だって私たち、どうでもいい人に好かれたいなんて思わないですもの。
共依存は、どちらかが“悪い人”だから起きるのではなく、
ふたりともが「つながりたい」「愛されたい」と必死なだけだったりします。
だから、どちらか片方だけが変わればいいわけではなく、
自分のことを立て直しながら「ふたりの関係性そのもの」を見直すことが、とても大切になるのですね。
共依存から抜けるための3つの方法
今日は、そのための具体的な3つの方法をお伝えします。
できそうなところから、やってみてくださいね。
1:「相手の世界」と「自分の世界」を分ける
共依存の恋では、相手の感情や行動に
自分の気分や価値を全部預けてしまいがちです。
でも、恋愛の土台になるのは“ふたりの世界”ではなく、
“ふたりの世界+お互いの個の世界”です。
- 自分だけの時間・予定・趣味を大切にする
- 連絡がなくても崩れない「自分の土台」を育てる
これは「冷たくなる」ことではなく、
ふたりの関係に 適切な距離と信頼を取り戻すこと^^
コツコツ、自分の世界も広げていきましょうね。
2:「NO」を言える関係を育てる
共依存の恋では、嫌われるのが怖くて「NO」が言えません。
でも、本当に信頼できる関係は「NO」があるからこそ、心地よく続きます。
- 「今は疲れてるから、また今度にしたい」
- 「私も大事にしたい時間があるの」
こういう小さなNOの積み重ねが、
「我慢してつながる恋」から「尊重し合える関係」への第一歩になりますよ。
3:「助ける」ではなく「信頼する」
共依存では、
「相手を助けなきゃ」「救わなきゃ」という思いが強くなります。
べつにね、相手が大ピンチの時に
手を差し伸べることが悪いことではないのですよ^^
助けてあげたい気持ちが悪いわけではないんです。
でも、もしも、ずっとずっと・・相手を「助けが必要な人」として扱っているとしたら
ちょこっと厳しい見方をすると・・相手の力を信じていないという裏返しでもあるのですよね。
相手は、あなたが大好きになった人です。
いいところ、頑張り屋さんなところ、いっぱいあったはず。
あなたがすべて背負わなくても、相手は相手の人生を歩める。
「信頼する」という選択ができたとき、あなたも相手も、自由になれますよ^^
恋愛が“安心”に変わるとき
共依存から抜け出した恋は、
「追いかける恋」から「安心できる恋」に変わっていきます^^
- LINEの既読・未読に振り回されなくなる
- 相手がいてもいなくても、自分の時間を大切にできる
- 恋愛が“我慢”ではなく“喜び”になる
- 本音を出せる安心感が生まれる
それは、「愛されるために頑張る恋」ではなく「愛し合う関係」へのスタートライン。
本当の意味で、あなたの愛情を大切にして
お互いを大切にし合える関係を築くスタートにもなりますからね
よかったら、参考にしてくださいね。
ただ、このプロセスって
あまりに自分に自信がなさ過ぎたり、
過去の傷ついた経験から「見捨てられるのではないか」という不安が大きすぎると
ひとりきりでは、取り組むのが難しいことも多かったりします。
どうしてもね、ひとりだと、怖れに引っ張られちゃうのですよ^^;
お相手は、あなたにとって、ものすごく大切で大きな存在なのですから。
そんなときには、まず、あなたが恋人以外の場所に味方を作っていきましょう。
よろしければカウンセリングもご活用くださいね。
あなたの存在や思いを大切にしながら、(ここ、大事ですよね)
いい関係を築くお手伝いができたら嬉しいです。
応援しています!
1DAYレッスン開催します!

直近の面談カウンセリングスケジュール
服部のカウンセリングは「予約センター」にてご予約くださいね。
全ての日程で、スマホやPCでご利用いただけます「オンラインカウンセリング」をご利用いただけます。
オンラインのみ
10月16日(木)10時、13時、16時
10月20日(月)10時、13時、16時
*WEB予約もご利用いただけます
名古屋(金山)対面Orオンライン10月13日(祝月)10時、13時、16時(満席)
10月26日(日)10時、13時、16時
写真付き会場アクセス
東京(代官山)出張Orオンライン
11月22日(土)13時、16時、19時11月23日(日)10時、13時、16時
写真付き会場アクセス
1DAYオンラインレッスン決定!
11月2日(日)10:00~18:00
お申し込みはじまりました!
ご予約は・・
予約センター06-6190-5131
営業時間:12時〜20時30分
休日:月曜、他
詳しいスケジュールと、ご予約方法