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服部希美
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親に反対されたときの心理|進路・結婚・転職で揺れる心の整え方

目次

進路・結婚・転職で親に反対されてしまった・・

人生の大きな選択をするとき
進学、就職、結婚、転居、夢を追うチャレンジなど。
その場面で「親に反対される」という経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。

「やりたいことなのに…」
「でも、親の言うことも分かる」
「どうしたらいいんだろう」

心の中で揺れ動くのは、とても自然なこと。

今回は、親に反対されているときに起こりやすい心理の背景を、
親の反対を押し切って、家出のように夢を追いかけたことのある服部が^^;
心理学の視点も交えながら紐解いていきたいと思います^^

具体的な例:進路をめぐる反対

たとえば「芸術系の進路に進みたい」と思ったときに、親から「将来が不安だからやめておきなさい」と言われるケースってありますよね。

子どもからすると「自分の才能を伸ばしたい」「やりたいことに挑戦したい」と思うのに、親は「安定した職についてほしい」と願っている、なんてケース。

具体的な例:結婚に反対される場合

結婚は、人生の中でも親の意見が強く入りやすいテーマの一つです。

「相手の家柄が心配」
「収入や職業が安定していない」
「遠方だから将来が不安」

親にとっては大切な子どもの幸せを思っての反対ですが、当人からすると「私の気持ちを分かってくれない」と強く感じてしまいますよね。

具体的な例:仕事や転職をめぐる反対

「安定した会社を辞めたい」
「もっとやりがいのある仕事に転職したい」

そんな思いを持ったときにも、
親から「せっかく入った会社を辞めるなんてもったいない」と反対されてしまった。

仕事が自分に合ってないなと感じて、転職を考えた。
そんなときに、こんなことを言われた人もいらっしゃるかも。

「どんな仕事だって、辛いことはあるんだから」

そして「親は自分のことは大事に思ってくれていないんだ」って悲しくなる、なんてこと。

「親に反対される」と心がざわつくのはなぜ?

親から反対されると、多くの人は胸が苦しくなったり、不安になったりします。

他の誰よりも「親」に反対されたということが、大きく心にのしかかる。
そのぐらい、誰にとっても「親」という存在は大きかったりしますよね。

それは、なぜかというと・・
私たちの心に「大好きな親に認められたい」という深い欲求があるからなんですね。

子ども時代、親に笑顔を向けられたり「よくできたね」と褒めてもらえたりすることが、安心や自己肯定感の土台になってきました。

大好きな親が「喜んでくれた」「認めてくれた」=「私は正しかったんだな」「私は大切な存在なんだ」

そんなふうに、考え方や社会で生きていくための「ものさし」になってくれるのも、親という存在だったりします。

そのため大人になっても、無意識のうちに「親に賛成してもらえること=正しいこと」と感じやすいのですよね。

逆に反対されると、「私が間違っているのかな」「親を悲しませてしまうのかな」と罪悪感や不安が生まれます。
これは“親を大切に思う心”があるからこそ起こる反応なのですね。

親の反対の裏側にあるもの

ここで、まず大切なのは
「親が反対するのは、必ずしもあなたを否定しているわけではない」という視点。

親が反対する理由の多くは、次のようなものです。

  • 子どもが失敗して傷つくのを見たくない
  • 経済的・社会的に安定してほしい
  • 自分の経験や価値観から「危ない」と感じている

つまり、反対の根っこには「子供を守りたい」という愛情が含まれていることが多いのです。

まぁ、表面上、そう見えにくかったり
親自身の問題も混じっていたりしますけれどね><

「親の声」と「自分の声」の間で揺れる心理

でね。
大人の私たちは、どこかで、そういう親の愛情みたいなものを
ちゃんと感じてたりもするのです。

正直なところ。
反対されるときって、冷静に、自分が納得ができるような反対のされ方をすることって、けっこう少なくて。

「それなら縁を切る」とか「育ててもらった親を見捨てるのか」な〜んて
酷い言葉で追い込まれる、なんてことも少なくないとは思うのですが

心の浅い部分では「私の気持ちを分かろうとしてくれない、自分のことしか考えていない親なんだ」とか
「私のことなんて、どうでもいいんだ」「私よりも、世間体が大事なのよ」なんて、いろいろ感じてたりしていても。

「親は、私のことを心配しているんだろうな」

って、どこかで分かってたりすることが多いのではないかな、って服部は思うのですよね。

でも、ゆえに・・苦しいのです。

罪悪感が生まれるのは「優しい人」だから

親の反対に直面したとき、実は、多くの方が抱えるのは「罪悪感」なんです。

「自分のせいで親を困らせている」
「親の期待に応えられない」
「親不孝なのではないか」

育ててくれた親に申し訳ない。
私は、悪いことをしようとしているのだろうか。
そんな思いが、苦しさを倍増させていたりします。

この罪悪感は、あなたが「親御さんを大切に思う、優しい心の持ち主である証拠」でもあります。
もし本当に親を思う気持ちがなければ、そもそもこんなに悩んだりしないのです。

親に反対されても「自分の人生を歩む」ことの意味

で、ですね。
ここからは心理学のお話。

心理学では「分離・個体化」というプロセスがあります。
それは「子どもが成長し、親から精神的に自立していく過程」のことです。

親に反対されながらも、自分の選択を大切にすることは、この分離・個体化の大切な一歩なんですよー。

もちろん、親の意見を無視する必要はないのです。
ただ、親の声は参考にしつつ、最終的には「自分がどうしたいのか」を軸にしていく。

そのプロセスの中で、人は「私は私の人生を生きていい」と少しずつ実感できるようになるのですね。

たとえば、自分と向き合っていく上で、こんな気持ちになることもあるでしょう。

「心配してくれているのは分かるけど、それでも挑戦したい」
「うまくいくかどうかは分からないけれど、あの人と生きていきたいと思う」
「たとえ失敗しても、やらずに後悔するよりマシだ」

心理学的に見ると、この葛藤は「自立」に欠かせない大切なプロセス。
親の価値観と自分の価値観がぶつかったとき、初めて「私はどう生きたいのか」がクリアになってくるのですね。

そんなプロセスを辿り、
自分の中の気持ちが定まってきて、
親の心配の気持ちに寄り添える余裕が出てきたり、
現実的にしっかりと動き始めると

親が理解を示し始めたり、一時、距離ができてしまった関係が修復したりすることも多いみたいですよ。

ちなみにね、いろいろ向き合った上で
「親が言っていることも分かるな」「確かに、そうかもしれない」と感じて、踏みとどまる。
そんなプロセスもね、間違いではありませんし

自分の気持ちに従ったあと、うまくいかなくて、道を変更せざるを得なくなった。
そんなときだって、あると思うのです。

でも、それだとしても

でもその中で「自分が」そう感じた。だから、これを選んだ。

ここが大事なんですね。

「心配されているのは分かる、それでも頑張りたい」と思うときに

とはいえ・・
正直なところね〜、
やっぱり私たちは「親に反対される」と、思った以上に心にダメージを受けるのですよ^^;

心配してくれているんだろう、と思うが故に
自分を責める気持ちや、申し訳ない気持ちは煽られるわけです。

その結果、まるで「敵と戦うように」説得しようとして

「どうして分かってくれないんだ!」
「親だったら、子供に理解を示すべきでしょう!」
「なんて最低な親なんだ」

なんて、怒りに怒りをぶつけてしまい、泥沼になってしまうことも・・。

そのぐらい、私たちは罪悪感を感じるとしんどいのですよね。

ですから、反対に直面したときには、
とにかく「自分の心がすり減らないようにするための工夫」も大切だったりします^^

たとえば・・

  • 自分の気持ちを言葉にしてみる
    「私はこう感じている」「これが私の望みなんだ」と、自分に正直に書き出してみる。
  • 信頼できる第三者に話す
    親以外の人に話すことで、自分の考えや気持ちが整理されやすくなります。
  • 親の不安を理解する
    「親は心配しているだけなんだ」と思えると、対立ではなく“対話”の余地が広がります。
  • 「親の幸せ」と「自分の幸せ」を分けて考える
    どちらも大事ですが、必ずしも同じではありません。両方を尊重する方法を探す視点が役立ちます。
  • 自分を応援してくれる人を見つけて、つながる
    当事者だけで、この問題を扱うのは難しいケースもあります。
    そんなときには、協力してくれる人を見つけたり、気持ちを理解してくれる人を「親以外」につくることが大切です。カウンセリングもご利用くださいね。

親と向き合うときのヒント

そしてね。
そうやって、自分の心を整えながら
ベストを尽くしていけるといいですよね。

たとえば・・

  • 「私はこう考えているんだ」と“自分の気持ち”として伝える
  • 「心配してくれてありがとう」と、まず親の気持ちを受けとめる
  • 「安心してもらえるように工夫するよ」と、具体的な努力を示す

たとえば、進路を反対されているとしたら。
「やりたい気持ち」をしっかりと持ちながら、
進みたい進路をちゃんと調べ、親の心配を受けとめつつも「不安はゼロにはできないけれど、こんなふうに具体的に行動しようと考えている」と伝えてみる。

たとえば、結婚を反対されているとしたら
親の心配も理解した上で
相手と具体的な生活プランやサポート体制を丁寧に話し合い、親に誠実に説明をしてみる。

たとえば、転職を反対されているとしたら
「資格を取ってスキルを磨く」「しばらく働かなくてもやり過ごせるだけの貯金をする」など具体的に計画を立て、コツコツ準備を進める。

などなど・・

ただね、こんなことを書いておいて何ですが・・
準備を万端にするまでの時間がないこともあると思うのです^^
正直、準備なんて、いつまでたっても万全にはなりませんしねー。

また、いくら手を尽くしても、
いまの時点では、どうしても「理解してもらえない」「納得してもらえない」という場合もあります。

なんだか、悲しくなっちゃうけど・・親も人間。

親と価値観が違ったり、理解し合えないことがあるのも当然ですし、
受け止めるだけの心の準備が必要な場合も多いですからね。

親との葛藤は、親以外の人とつながりながら取り組むこと

服部の場合もね、「私はこんなふうに生きていきたい」と選ぶことや、
正直、自分が選んだ道を、親が肯定的にみてくれるようになるまでには、相・当〜〜〜〜年月がかかりました^^;

その道中には

「これ、私を心配しているわけじゃなくて、都合の良いように娘をコントロールさせたいだけでしょ」とか
「けっきょく、あの人は、私が成功するのが気に食わないんだろうな」とか
「親のくせに〜!」って、私の心の中も荒れ狂っていた時期もありましたよ!

でもね、けっきょく、その怒りも「親への愛」なんですよね^^;
思う以上に、親の期待に応えたい生き物だったりしますね。私たち。
愛情深いんです。すごくすごく。

だからこそ、自分の中に「期待に応えられなくて、ごめんなさい」
やまもりの罪悪感があることを自覚して

愛してはいるけれど

「私は、私の人生を生きる」
「私は私の人生を生きていい」

と思えるようになってからは、
親の反応や評価が、昔よりも気にならなくもなりましたし

私自身が、楽になってきたのもあって、
親との関係が、余裕を持って接することができるようになって、
関係性はかなり良くなりました^^

ただね、正直なところ。
その道のりは、ひとりきりでは、とても無理だったと思うのです。

今の自分の生き方を肯定し、応援してくれる人。
自分の価値を見てくれる人。
自分の愛を受け取ってくれる人。
どんな状態になっても、見捨てずに応援してくれると信じられる人。
同じような過程を乗り越えてきた人。
本当に危なくなったら、ちゃんと止めてくれる人。

こういう「家族以外」の大人の「生きる見本」や「応援」
そして、飲み込まざるを得ない気持ちを吐き出していく場所が
このプロセスはとても大事になってくるんですね。

ですから、相談する人は、ちゃんと選んで。
ぜひ、力になってくれそうな人を探してみてくださいね。

服部も応援しますよー。

まとめ

親に反対されるのは、とてもつらいことだけれど
反対の中で悩み、葛藤することは、自分の人生をどう生きるかを真剣に考えるきっかけにもなります^^

ここで悩んでいらっしゃる方は、きっと、人生の転機。
大きな大きな一歩の直前にいらっしゃるはず。

そして、あなたは
あなたらしさや信念をもっている、とてもとてもステキな人。
愛情深い、優しい人です。

その自分を、まずは認めてあげてくださいね^^

また、あなたの心の整理や、親との関係、
そして、親自身の課題があったり(母子癒着とかね・・)
こんがらがっちゃってる><
そんなときには、お気軽にカウンセリングもご利用くださいね。

応援していますよ。

参考になれば幸いです。

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