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服部希美
心理カウンセラー/講師
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世間体を気にしすぎる心理に、あなたなりの愛が詰まっているとしたら〜犠牲の恋愛の卒業〜

いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。

さて、今日は我慢や犠牲の多い恋愛について書いてみたいと思います。

頑張り屋さんの恋愛のパターンの中に
大好きな人の前で自分らしくいられないとか、
本音が言えないというパターンをお持ちの方って多いです。

本当はこう思っているんだれど、どう思われるか怖くて言えない。
ちゃんとできているのかな、間違っていないかな。
嫌われないかな、迷惑になっていないかなー・・。

好きにしてもいいよって言われても、なんだか遠慮しちゃう。

またまた

「自分の好きにさせてよ!」って思う反面、
「世間体を気にしてしまう」そんなパターンをお持ちの方も多いみたいです。

実はこの「周りを気にしすぎてしまう」パターンの根っこにも
その人なりの愛が眠っていることも多いのです。

たとえば、これはひとつの事例なのですけどね〜

(掲載の許可をいただいております)

好きな人にどう思われるか不安。
やりたいことに一歩踏み出すのが怖い。
でも、もう一歩、踏み出したい。自分の人生を楽しみたい!

そんなご相談をお寄せくださった、とある相談者さまのお母さんは
とてもとても、世間体をすごく気にする方だったそうです。

こんなことをしたら、ご近所さまからどう思われるか分からないからやめて。
あそこのお家もやっているから、うちもやらなきゃ何を言われるか分からないわ。
お隣のOOちゃんは、もうこういうことが出来ているのに、うちの子ったら・・。

田舎、ということもあったからか、
ご近所付き合いや、周りの人との関係にお母さんは過敏で
「世間からどう思われるのか」「世間さまに笑われないように」が最優先。

そんなお母さんを見て、相談者さまは
「お母さんは私たち家族より、世間の評価が大事なんだ」と寂しさを感じていたそう。

自分のやっていることに、いちいちケチをつけられているような気がして
自分のことを話さなくなっていったり

「大人って、本当につまらない」「田舎って窮屈だ」
早く大人になってここから抜け出したい!と思っていたそうです。

その結果、大人になった相談者さまは
早くに自立し、自分の好きを優先して生きていけるような状況にはなったのですが
どこかでやっぱり「まわり」を気にしている自分に気がついたそうです。

恋愛であれば、彼の機嫌。
周りの人から何を言われるか不安。
どこかで「みんなと同じじゃないとダメなんじゃないか」と感じてしまう。

たとえ、好きなことをやっていても
「私が好きにやっているんだから、文句ないでしょ!!!!!」って、力説しないと落ち着かない。

これはこういう理由があるから、やっていいんだと
自分の行動にもっともらしい理由をくっつけたり、ね。

そうして思ったそうなんです。
ああ、結局私もお母さんと同じで「世間体」を気にしているんじゃないか。
どうしてのびのびと、自分の人生を楽しめないんだろうと。

で、ここで「お母さんの育て方が悪かったんだ!」と責めるだけでは、心理的な問題の解決は難しいわけですね^^;

自分の心持ちを変えていくことが出来ないと、けっきょく苦しい状況が続いてしまいますものね。

で、カウンセリングで私はこんなことをお話ししました。

「もし、あなたがお母さんに似ているとしたら、
お母さんも同じような状況で、子供時代を過ごしていらっしゃったのかもしれないね。
お母さんの子供時代、どんな背景があったのでしょう?」

私たちは、なんにもしらない赤ちゃんの頃
世間体なんて、知りもしなければ、お構いもしていないわけですから
お母さんにもそういうパターンが根付いてしまった背景が、なにかしらあるわけですよ。

すこし多角的な目で「お母さん」を見つめ直してみることにしたのですね。

それでよくよくお聞きしていると
お母さんは、田舎のさほど裕福じゃないおうちの長女として生まれ
子供の頃から、両親の手伝いや周りの人の面倒をたくさん見てこられたという背景が出てきたんです。

もちろん「時代背景」というものもあるのですが

実は、こういった「小さな頃から、周りの人を助けてきた」「小さな頃から大人にならざるを得なかった」子供時代を過ごしていらっしゃる方というのは
「楽しむ」「遊ぶ」よりも「周りから大切な人を守る。ちゃんとすることで周りの迷惑にならないようにする」ということを優先してしまいがち、なんです。

つまり「世間体を気にする」ことは、子供の自分から見たら「自分が可愛いだけじゃないの」と感じていたけれど、それは、お母さんなりの愛だったわけですね。

そして・・ここからが大切なところ。

お母さんなりの愛に気づいた時、
ご相談者さまもまた、そんなお母さんの思いに似たものを
お母さんに感じていることに気づいたのです。

できるだけ、いい子でいよう。
頑張って、優等生でいよう。
お手伝いしたら、お母さん喜んでくれるかな。
もっと女の子らしくいたら、お母さんも幸せ?
お隣のあの子よりも、できる子になってあげなきゃ。

できたかどうかは、別としてね。
そんなふうに頑張ってきた愛がいっぱいの自分にも、気づくことができたのです。

そこから相談者さまは
お母さんへの見方が少し変わったと同時に
「私は私の人生を、ちゃんと楽しまなきゃ!」と思ったそうなのですね。

好きにさせてよ!という反発ではなくて
ちゃんと、自分を大事にしよう。
生んでくれてありがとうと思えるぐらいに、人生を楽しもう。と思ったそう。

そうやって心持ちが変わってきたことで
相談者さまの恋愛のパターンが変わってきました。

一人の時間も楽しめるようになってきたり
人と自分を比べなくなってきたりして、笑顔になれる時間が増えてきました。

彼と一緒にいる時間にも、余裕ができてきた。
そのことで、恋愛も楽しめるようになってきたみたいです。

お母さんからどう見られているのか?も
それほど気にならなくなって、恋バナができるようになってきた
なんてお話をシェアしてくださいましたよ。

これは一例ではあるのですが
世間体を気にするお母さん(世間体を気にする私)の関係性では
愛ゆえにすれ違っているということも多いのです。

やりたいこと、面白そうなことよりも
周りからどう思われるか、ばかりに意識が向く。
いつも周りのことが気になっちゃう。

言ってしまえば
自分の「好き」や「楽しい」よりも
周りのことが気になっちゃう。優先しちゃう。

自分のことが置いてけぼりになりがちな恋愛が多くなってしまうことが多いときには

「もしかして、私は誰かへの愛から
自分の好きや楽しみを制限していないかな?」

ってチェックしてみると、何かヒントが出てくるかもしれません。

カウンセリングも良かったらご活用くださいね。

心優しき頑張り屋さんのあなたが
心から「楽しい!」「好き!」を感じる時間が増えますように。
応援していますね。参考になれば幸いです。

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