MENU
服部希美
心理カウンセラー/講師
カウンセリングサービス予約センター
受付時間 12:00~20:30
◎服部希美のカウンセリングを受けるには >>

【Q&A】プロポーズを断ったのに、彼への気持ちで揺らいでいる自分が弱くて嫌いです

先日、付き合って3年たつ彼にプロポーズをされました。

私はバツ1で子供がいるのですが、
以前の結婚でつらい経験をしたり、年老いた母と住んでいたりで
この先、相手は誰であっても再婚はしないと決めていました。

彼にとっても、自分の血が流れていない子供や、母の面倒を見るのはたいへんでしょうし
こんなに条件の悪い私より、もっと楽な相手と結婚した方が幸せになれると思うのです。

そのため、気持ちは嬉しいけれど、結婚は出来ないと先日彼に伝えました。

結婚する気がない以上、このままの関係を続けたいと願うのは私のわがまま。
たとえ、いまはこの関係を続けられたとしても、いつかは彼が私の元を去っていくということを受け止めなければなりません。

ですが、彼との別れを後悔しない自信が正直ないんです。
彼はとても優しく、まるで家族のような関係を築いてきました。
自ら結婚を断ったくせに、やっぱり彼のことが好きで、会いたいと思ってしまう弱い自分が嫌いです。

彼との別れを毅然として受け入れられるような、自分の決めたことからブレない自分になるためにはどうしたらいいでしょうか。

(一部編集してあります)

いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 服部希美です。

今日はこんなご質問からお答えしてみたいと思います。

一度離婚をご経験されている(しかも、かなりしんどいご経験として)とするならば
結婚を軽く考えられないのも無理はないことですよね。

まるで家族のような関係を築いてきた彼とでさえ
もう結婚なんてしたくない、と思うほどですから、
以前の結婚生活は、どれほどお辛かったのでしょうか・・。

そして、もうあんな辛い思いはしたくないという気持ちと
彼とずっと一緒にいたいという気持ちが葛藤しているとするならば・・
ご相談者さまにとって彼の存在は、それほどまでに大切で、
この先を共に歩んでいきたいと思うようなお相手なのだろうなとも感じました。

>彼との別れを毅然として受け入れられるような、
>自分の決めたことからブレない自分になるためにはどうしたらいいでしょうか。

と書いてくださっていますね。
この文章に、どれだけの覚悟が込められているのか・・伝わってくるようです。

今回の回答が、少しでも参考になれば幸いです。

彼と結婚をするのか、しないのか。
お別れをするのか・・どれを決断することになったとしても
ご相談者様なりに「心を整理すること」が大切になってくるのかなと感じました。

というのも私たちは、
自分の本音に従った選択をしたときには、あまり迷わないんですね。

もちろん、選ぶまでにはさんざん悩むでしょうし
お別れした後に、辛い気持ちや寂しい気持ちは出てくると思うのですが
「でも私は、この気持ちを大切にするために選択したんだ」と、どこかで納得がいくんです。

「自分に言い聞かせる」ということではなくてね。

そして、自分の本心から選んだ選択は、
のちのちの悔いも少なくて済んだりするんです。

で、そのためには、
「結婚する選択肢もあるし、しない選択肢もある」という、
選べる状態に「一旦、心を整える」というのがとても有効なのかなと感じました。

というのも
今の状態というのは、
ご相談者様にとって「選択肢がない」状態にあると思うのです。

大好きな彼と結婚をする=きっと辛い思いをするだろう
大好きな彼とお別れをする=きっと辛い思いをするだろう

この状態って・・選択肢があるようで、実は1択なんですね。

まず一番の手としては、

お別れを決断する前に、
一度、彼に今の不安な気持ちをそのまま話して、
結婚をしてふたりで幸せに生きる選択肢は本当にないのか、考えてみることかな?と思います。

ご相談文を拝見しているとですね・・
彼と話し合って「それでも結婚はない」という選択肢を選んでいるというよりは

かつての辛い状況が起きるのではないか、という恐れがあまりに大きすぎて
2人で生きていくという選択がない状態になっているような気がしたんですね。

もちろんですね、彼ととことん話し合ったとしても
「やっぱり私は結婚はしたくないな」という選択になるかもしれません。

それはそれで、いいと思うのですね^^
ご自身も納得がいくのではないでしょうか。

「こういうことが不安で、結婚はしたくないと思っているんだ」
「あなたと別れる日が来ることが怖いなって思う自分もいるんだ」

そんなふうに、自分の中の迷いや不安を話して
2人で幸せに生きる道はないかなと、一緒に考えてみる。

自分が我慢すればいいよね、と
ひとりで頑張る方にとっては一番苦手とする方法かもしれませんが><
家族同然というぐらいの彼ですから、あなたにとって一番身近な人なんだと思うのですね。

彼も事情はわかっていて、プロポーズしているはず。
彼にとってあなたは、いろんな事情があったとしても、愛したい存在だということ。
それはあなたが、彼にどれだけ誠実に接してこられたのかということでもありますよ。

ちょっとハードルが高いかもしれませんが
一度、彼ととことん話してみる。彼を頼ってみる。

・・・もしできそうなら、1番のおすすめではあります。

また、カウンセリング的には
ご相談者様の心の整理をすることをお手伝いさせていただきながら
本当に選びたい選択が選べるようにサポートできればと思うのですね。

たとえば、以前のご結婚で、どのようなことがあったのか
そして、どんな思いを乗り越えて、ここまで来られたのか
ご相談文から読み取ることはできないのですが・・

元夫から嫌なことを散々されて辛かった。
もうそんな辛い思いをしたくない!という気持ちから、
結婚はしたくないと感じていらっしゃるとしても

まずは「離婚」という視点で一度、ご自身の愛を見直していくといいかなと思うのです。

というのも、誠実で優しい女性ほど、結婚をする時に
「この人に一生をかけるんだ」
「この人を一生かけて愛していく」というコミットをされていたりするんです。

女性は、深く深く愛する方が多いので
(正直、あまり自覚がない場合も多いんですけども^^;)
心の底から「この人を愛し抜く」という覚悟で、結婚を決めている人が多いのですね。

そんな中、結婚生活がうまくいかなくなり離婚になってしまったとしたら・・
それは、どれほど傷つき、辛い決断となるでしょうか。

たとえ離婚を切り出したのが自分だったとしても。
離婚の理由が、相手のせいであったとしても。
いたしかたがない理由があったとしても・・

「これほどまでに愛すると決めた人を、裏切ってしまった」
という痛みや悲しみ、罪悪感を強烈に感じてしまうことが多いんですね。

もしも、この文章に感じるものがあるとしたら・・
それは、あなたがそれだけ人を愛し抜こうと頑張られたという証拠。

どうしてそこまで、頑張れたのでしょうか。

離婚にはなってしまったけれど・・
その時なりの精一杯で、向き合ってこられた。
そんな愛に気づいていらっしゃいますか?

もし、離婚に対して罪悪感を感じてしまっているとしたら・・
もう結婚なんてしたくないと思う気持ちがでてくるのは当たり前だと思うのです。

また、上手に愛してあげられなかったらどうしよう。
彼が大切な人であればあるほど、怖くなりますよね。

しかも、ご相談者様にはお子さんがいらっしゃいますから
彼だけでなく、お子さんやお母さんの幸せに関しても、きっと考えていらっしゃるのではないかなと思うのです。

大切にしたい人がたくさんいる。
自分の気持ちさえ押し殺すことさえできれば、みんな幸せになれる。
そんなことを考えていらっしゃいませんか?

そんな愛し方も、ものすごい愛だと思うのです。

でも、そんなあなたと一緒に、人生を歩んでいきたい人がいる。

あなたの愛の深さや
体当たりで学んだ経験をつかって、
また、違う愛し方もできるかもしれないですね。

「こんなに条件の悪い私より、もっと楽な相手と結婚した方が幸せになれる」という部分だったり
お子さんやお母さんを面倒見ていらっしゃる様子からも、思いやりのある、とてもお優しい方だろうなと感じました。

心をフラットで選べる状態になったとしても、やっぱり結婚はしたくないな。
そういう選択をすることもあると思います^^

結婚だけがすべてじゃないですからね!
ご相談者さまの心が、本当に選びたいと感じる選択肢を選ぶのが大事。

そうすれば、どれを選んだとしても
自分の選んだ選択に誇りを持つこともでき

>彼との別れを毅然として受け入れられるような、自分の決めたことからブレない自分になるためにはどうしたらいいでしょうか。

この状態に近づけるかな?と思います。

よかったら、カウンセリングもご活用くださいね。

自分の弱さを押し殺して頑張ってこられた方は
自分のことを相談したり、気弱な自分や迷っている自分を人に見られるのがとっても苦手で
ひとりきりで悩みを抱えて、頑張っていらっしゃる方が多かったりします。

もしも、ご相談者様がそうであるならば
このご相談を送ってくださるにはとても勇気が必要だったと思いますし、
このご相談が「人と助け合って生きる」大きな一歩となるかもしれませんね。

また、心を整理するといってもね、
「思い出すのも、話すのも辛い」という場合もありますのでね、準備ができたらでいいと思います。

よかったら、私たちもあてにしてやってくださいね。

ご相談者様が、心の底から「生きていてよかった!」と思える日々がやってきますように。

応援しています。
参考になれば幸いです。

  • URLをコピーしました!
目次