「寂しいなぁ」と感じることは、わるいことじゃありませんよ
私は、ずっとずっと
「寂しがり」の自分を「情けないなぁ～・・」って嫌い、抑圧してきました。
昔の私は、
人一倍、「寂しい」と感じやすい自分のことを、
「弱い人間だな・・・」って思ってたんですよ。
だから、そんな自分を隠して
なんでもないふりを、良くしていたんですね。
もっとしっかりしなさいよ！
泣いてる場合じゃないでしょ！
そんな風に鞭を打って、がんばっているうちに
だんだんと、寂しいと感じていることも分からなくなり。
「しっかりものの私」
「ひとりでも、大丈夫な私」
でも、「足元はもろくて、いつも不安定な私」を作り上げていました。
そんな私でしたが、
カウンセリングや、心理学を学び始め
自分の心を癒していく過程で、
しっかりもの、だけではなく、うっかりさんの面もバレていきましたし、
実はめちゃくちゃ、寂しがり屋さんなところも、
涙もろいところも、全部バレていきました（汗）
「寂しさ」を受けいれたり、人と分かち合えるようになって、
私の心は、随分と変わっていったんですね。
日常で、寂しさを感じなくなった・・というよりは、
それ以上に、周りへの感謝の気持ちが沸いてくるようになったんです。
自分に、関わってくれた人に。
自分のことを、気にかけてくれる人に。
愛させてくれる人たちに対して、
「ああ、本当にありがたいなぁ～～」って
じんわり心が温かくなるような、
心が震えるような、そんな時間が増えていったんです。
いまでも思い出すと、涙が出ちゃうぐらい（笑）
嬉しいことも、たくさんありました。
寂しさを嫌い、遠ざけていた頃よりも、
ずっと「つながり」を感じられるひと時が、増えたんですね。
毎日も、すこし気楽に過ごせるようにもなりました。
そんなことを繰り返していくうちに、
「寂しさ」って、悪いものじゃないんだなぁ・・
「寂しさ」があるからこそ、より、「人への感謝」が感じられるのかもしれないな～って、私は感じられるようになっていったんです。
あのままずっと、寂しさを見ないふりして
マヒさせたままだったら。
強がって、なかったことにしていたら。
体験することの出来なかった喜びは
本当に、沢山あるような気がするんですね。
ちなみに「寂しさ」で思い出すエピソードの一つに・・父との関係、があります。
私の父は、25歳の頃に結婚をし
26歳で私の父となりました。（たしか）
でね、その父はよく子供の私に、こういうことを言う人だったんです。
「俺は、いつまで生きているか分からないのだから」
内容的にはね、いいこと言ってくれてたりしたんですよ。
俺がいなくなっても、生きていけるように頑張りなさいよ、みたいなこととかね。
でもねー、ちいさな子供の頃から、そんな話をよく聞かされてた私としては
大切な存在が、いつのまにかいなくなる可能性があるんだ、と
いつも、よりどころのない感覚を感じておりました。
悲しい。寂しい。
お父さんは、なんで、そんなこと言うの？
どうして、そう言うことばっかり言うの？
大きくなってきてからは
それ、わざわざ言う意味ある？って腹立たしくもありましたね＾＾；
そしてね、どうして父がそういうことをよく言っていたのか。
大人になって、父の生い立ちを知って、カウンセリングで取り扱ってもらって、ようやく想像することができたんです。
父は、本気で長生きできると思っていなかったみたいなんですね。
なぜなら、自分の父も子供の頃に失踪していたり、
唯一、心を許していたおじさんが40代に亡くなっていたり
お仕事関係で、常連さんが亡くなるなんて経験を・・たくさんしてきたから。
＊
そんな父が、50歳ごろ。
ぽろりとこぼした一言があります。
俺は、おじさんよりも長生きできるとは思っていなかったなぁ。
俺の人生は、40代で終わると思ってたのに。
これから先も、長いんだなぁ。
いまでは、思います。
そんなことをこぼせる日がきて、よかったなぁって。
そして、あのとき寂しさを感じていた私も
残していく子供に、なにを伝えられるか考えていた父親も
きっとあのとき、寂しかった。
でも、それ以上に。
大切な存在がいま近くにある、ということに
・・とても幸せを感じていたんだろうなって。
＊
みなさんの中にも、大なり小なり「寂しさ」ってあると思います。
寂しさを感じちゃうときって、あんまりいい気分ではないと思います。
でも、「こんなこと、感じる私って弱いな」って嫌わずに、
大切に大切に、扱ってあげませんか？
あなたの中の「寂しさ」を
大切に扱ってあげればあげるだけ
人とのつながりを、感じられるようになりますからね！
参考になれば、幸いです。
