私はこれだけのことが出来るから、あなたの側にいてもいいよね・・という罠

いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス　服部希美です。

今日も、寂しさの心理学より、

「私はこれだけのことが出来るから、
あなたの側にいてもいいよね・・という罠」

について、書いてみたいと思います！

私たちは、自分の存在に自信がないとき。
「ここにいてもいい、証拠」を、集めようとしてしまうみたいです。

たとえば、

「これだけ尽くしているんだから、
あなたの彼女として、認めてくれるよね？」とか。

「これだけ、ハードワークをしているんだから
社員としてここにいても、いいよね」とか。

確かに、自分のいいところを人に与えたり
人を愛することって、素晴らしいことです。

仕事を一生懸命頑張れるのも、いい事だと思うんです。

大好きな人のために、頑張りたい。
いい彼女でいたい、というのは愛情ですよね。

でも、この「条件付き」の存在価値というのは、

この「条件」が揺らいでしまったとき、
ガラガラ崩れてしまいやすいんですよ。

人によっては、

「いつか、彼が私に愛想を尽かして
離れていっちゃうんじゃないか？」

「いつか、仕事を解雇されちゃうんじゃないか？」

なんていう、
見捨てられる不安が出て来ちゃったりもします。

カウンセリングでも良くお伺いするのですが、

見捨てられる不安を感じるきっかけって、

「彼のメールの返信が遅い！」とか。
「仕事が忙しいって、デートを断られた！」とか。

「仕事でミスをやらかした」

人それぞれ、いろいろなのですが、

実は、そういう「具体的な行動」で発生している、というよりも
それは単にきっかけ（引き金）でしかなく、

元々は、自分が

「私は、ここにいる価値がないよね」って
思っていて、常にその不安を抱えている場合が多いんですね。


そして、ちょっとやっかい（？）なことに、

この不安は「自分発信」なので、

周りの人がいくら
「あなたのことを大切に思っているよ！」って
あなたの不安を拭おうとしてくれても、

自分がそう思えない限り、なくならないんです・・・。

そして、誰でも
自分の愛を疑われ続けるのは、あまり気分が良くないので

相手が無力感につぶれ、離れていっちゃうなんてことも。

当人はもちろん悪気がない
（むしろ、相手が大切だからこそ出てくる）のですが、

傷ついちゃうループにハマりやすいんですね。

「ああやっぱり、私にはそれだけの価値がないんだわ」って。

で、見捨てられないようにさらにがんばる、
みたいなことが、いろいろな場面で出て来ちゃうわけです。

＊　＊　＊　＊

あなたの才能や、いいところ、がんばったことは
あくまでプラスα。

土台の「あなたは、素晴らしい」に加点されていくだけ、なんですが

私たちは、どこか、

自分は足りてなくて、罪深くて、情けないって
自分のことを思っているようで

なかなかそうは、感じにくいみたいです。（私もつい、ハマってしまいます。）

ですから、何度も何度も「原点」に戻り、
自分の尊さに気づき、認めてあげて欲しいんです。

今日はそんな自分を、
自分で承認してあげましょう。

もし鏡があれば、鏡を見ながら。

抵抗があるようでしたら、
自分で自分を抱きしめながら、
自分の手をさすりながら、言ってみてください。

「いままで生きていてくれて、ありがとう」

「よく、がんばってきたね」

「私はあなたを、見捨てないよ」

実はこれ、あなたのことを見守り、
応援してくれた人への承認にもなりますので

ぜひぜひ、やってみてくださいね。

参考になれば幸いです。

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