同じように注意を受けても
すぐに切り替えて挽回できる人もいれば、
どーんと落ち込んでしまい、なかなか立ち直れない人もいます。
「どうしたらいいか分からない」
「もうすべて終わった……」と絶望感にとらわれてしまう。
そんな心のパターンを持つ方も、少なくないのではないでしょうか。
いつもお読みいただき、ありがとうございます
心理カウンセラー 服部希美です。
今日は「打たれ強さ」について、心理学の視点からお話ししてみたいと思います。
注意されたときに強く落ち込んでしまう理由
仕事の場面でも恋愛の場面でも、意見の食い違いや注意を受けることは避けられませんよね。
ただ、「意見が違うんだな」と受け止められる人もいれば、
「まるで全否定されたみたい」と感じてしまい、心が大きく揺らぐ人もいます。
たとえば、彼と意見が合わなくて、言い争いになっちゃった、とか。
「それは、違うんじゃない?」って言われちゃったとき、
頭では「嫌われたわけじゃない」と分かっていても、
自分の意見を全否定、いや
存在までも全否定されちゃったような気がして
めちゃくちゃ落ち込んじゃう。なんてこと。
人によっては、それがあまりに辛すぎて
もういいや、波風を立てるくらいなら
黙っていうことを聞いておこう・・
みたいに
ガマンや自己犠牲に走ってしまうこともあるかもしれませんね。
背景にある「罪悪感」と「無価値感」
この違いの大きな理由のひとつに、
心の奥にある 罪悪感 や 無価値感 があります。
つまり常日頃から
「私が悪い」
「私は価値がない」
そんな思いが強いと、注意されたときに「行動」だけでなく「存在」まで否定されたように感じてしまうのですね。
自分で自分の価値を見いだせない分、
「他人からの評価」=「自分の存在価値」になってしまい、
自分の存在価値まで揺らいでしまう、と捉えることが出来るんです。
でも、、、罪悪感や無価値感って、「誤解」なんですよね。
本当は、ミスは訂正すれば良いだけ。
意見が違ったっていい。
あなたの存在価値まで揺らぐまで、本来なくてもいいんです。
無価値観と罪悪感の大元は、どこからきているのだろう?
カウンセリングでは、
どうしてそんなに罪悪感を感じるようになったのか?のルーツを探って、直接アプローチしたり、
セラピーなどを使って、抑圧してしまった感情をちゃんと感じてあげることで癒し、
シフトチェンジしやすくすることが多いです。
自分で自分を否定するまでに至ってしまった理由を知って
「そんなふうに、もう、思わなくてもいいよ」って
自分を解放させてあげるわけですね。
また、人によっては、
「カンペキでない、誰か」を責め続けているのが原因だったりすることもあります。
自覚がない方も多いのですが、(優しい方に多いですね)
「自分が、あの人の失敗を責めているように
人も、自分の失敗を責めるだろう」
という投影の心理から
自分を追い詰めちゃっている場合も、けっこう多いんです。
もし、心当たりがある場合は、
その人の「不完全さ」をゆるす(罪を憎んで、人を憎まずって奴ですね!)
というアプローチをとることで、楽になれる場合も多かったりもしますが
そこに「でもでも許せな〜い!」という葛藤が出てきちゃう場合はね、
順番に取り組んでいくといいと思いますよ^^
許せないにも理由があると思いますからね。
打たれ強さは「自分を信じてもらう体験」から育つ
でもね。正直なところ・・
だれでも、注意されたら凹むと思うんですよね!
なにをかくそう、私もすっごい凹む人です(汗)
胸を張っていうことじゃないかもしれませんが
くやしいな、とか、ああしておけば、とか
私って最低だな、とか、ま〜〜いろんなことを感じる人なんですよ。
でも、そこで
ひとしきり落ち込んで、
「凹んでても仕方がない!!次に活かそう」
って思えるとき、というのは
出来ない自分も受け入れられたり、
出来ない自分だって、受け入れてくれる人もいる、という自信だったり、
そこから挽回できる自分も、どこか信じられている状態にあるのかな?って私は思うんです。
でも、そんな風に思えるようになるには、
成功体験の積み重ねが必要だったりするので、
ちょっと、あとからついてくるものが多いのかな?って私は思うんです。
(私も、そうでした。)
ですから、自分で自分を信じられないとき、には、
まずは、あなたのことを心から応援してくれる人の力を借りてみてください。
たとえ、どんな失敗をしたって、
どんな情けない自分だって、見捨てずにいてくれる存在。
心から応援してくれる人の存在が、
自分の心の中にしっかりといるだけで、心強かったりしますからね。
今のあなたに、そういう人がいないよ、というときには
どうぞ、私たちカウンセラーをお役立てくださいね。
全力で、あなたの応援をさせていただきますからね。
頑張り屋さんなあなたの
参考になれば、幸いです。

