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服部希美
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自分を責めてしまう心理〜「私が悪い」の奥に隠れている気持ち〜

何かうまくいかないことがあったとき。

「あのとき、あんなことを言わなければよかった」
「もっと私が頑張っていれば」
「私がちゃんとしていなかったから」

そんなふうに、自分を責め続けてしまうことってありませんか?

相手にも事情があったかもしれない。
自分だけが悪かったわけではない。

頭ではそう分かっているのに、

「でも、やっぱり私が悪かったんじゃないか」

と考えてしまう。

今日は、そんな「自分責め」について書いてみたいと思います。

目次

反省と「自分責め」は、ちょっと違う

失敗したり、誰かを傷つけてしまったりしたときに、自分の言動を振り返ることは大切です。

「あの言い方はよくなかったな」
「次はこうしてみよう」

こうやって振り返ることができれば、次に活かすことができますよね。

でも、自分責めは少し違います。

「あんなことをしてしまった私はダメ」
「いつも私はこうだ」
「私なんて、いないほうがいい」

というように、

「何をしたか」ではなく、
「自分そのもの」を責める方向へ向かってしまうのですね。

反省は、ある程度したら次に進むことができます。

でも、自分責めには終わりがありません。

何度も何度も同じことを思い出しては、

「やっぱり私が悪かった」

と、自分を罰し続けてしまうのです。

「私が悪い」と思ったほうが楽なこともある

では、どうして私たちは、こんなにも自分を責めてしまうのでしょうか。

もちろん理由は人それぞれなのですが、

ひとつには、

「私が悪かった」と思っていたほうが、受け入れやすい現実もある

ということがあります。

たとえば、大好きな人との関係が終わってしまったとします。

「あのとき、もっと優しくできていたら」
「もっと相手の気持ちを分かってあげられていたら」
「私がもっと魅力的だったら」

そうやって自分を責めていると、

「私がもっと頑張れば、違う未来があったかもしれない」

と思うことができます。

でも、本当に苦しいのは、

どれだけ頑張っても、どうにもできなかったのかもしれない。

ということだったりするのです。

相手の気持ちは、自分には決められません。
相手がどんな人生を選ぶのかも、自分には決められません。

どれだけ大切に思っていても、
どれだけ一緒にいたいと思っていても、叶わないこともありますね。

そこには、とても大きな「無力感」があります。

だから私たちは、

「どうにもできなかった」

と認めるより、

「私が悪かった」

と思うことで、心を守ろうとすることがあるのですね。

自分を責めることで、悲しみを感じないようにしていることもある

自分責めを少し横に置いてみると、
その奥から、違う気持ちが出てくることがあります。

「本当は、寂しかった」
「分かってほしかった」
「一緒にいたかった」
「大切にしてほしかった」
「もっと愛したかった」

「終わってしまったことが、悲しかった」

そんな気持ちです。

自分を責めているあいだは、
こうした気持ちを感じなくても済むことがあるわけですね。

なぜなら、

「私が悪い」
「もっと頑張らなきゃ」
「次は失敗しないようにしなきゃ」

と考えているほうが、
悲しみや寂しさを感じるよりも、まだ何かをしている感じがするから。

「誰が悪い?」ではなく「私は何を感じている?」

自分を責めることで、なんとか踏ん張ってきた方もいらっしゃるのではないかなと思います。

ですから、

自分を責めていることに気づいたとき、

無理やり「私、悪くない!」と思おうとしなくても大丈夫。

そんなときには、少しだけ問いを変えてみてください。

「誰が悪かったんだろう?」

ではなく、

「私は、この出来事で何を感じているんだろう?」

と。

悔しかったのかもしれません。

悲しかったのかもしれません。

寂しかったのかもしれません。

本当は助けてほしかったのかもしれません。

大切なものを失って、途方に暮れているのかもしれません。

自分責めの下にある気持ちに気づくことができると、

少しずつ、

「私が悪い」

という世界から抜け出していけることがあります。

あなたは、何をそんなに背負ってきたのでしょう

自分を責める癖は、

「今日からやめよう」と思って、すぐになくなるものではありません。

長いあいだ、

「私が悪いことにしておこう」
「私が頑張ればいい」
「私が我慢すればいい」

そうやって人間関係を守ってきた方もいるでしょう。

だから、自分責めが出てきたときには、

さらに

「また自分を責めている。こんな私ってダメだな」

と、自分責めを重ねなくていいのです。

そんなときには、

「私は、何をそんなに自分ひとりで背負おうとしているんだろう」

と、自分に聞いてあげてください。

あなたが悪かったから苦しいのではなく、

それだけ大切だったから、
それだけ頑張ってきたから、

苦しいのかもしれません。

自分を責める手を少しだけ止めて、

その奥にいる自分の気持ちにも、
耳を傾けてあげてくださいね。

参考になれば幸いです。

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