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服部希美
心理カウンセラー/講師
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自分で決められないのは、決断力がないから?「正しい答え」を探してしまう人へ

こんにちは。
心理カウンセラーの服部希美です。

「自分で決められない」

そんな悩みを抱えている方は、少なくないのではないでしょうか。

仕事を続けるのか、辞めるのか。
この人と付き合っていくのか、別れるのか。
何かを始めるのか、やめておくのか。

自分のことなのに、なかなか決められない。

「どうしたい?」と聞かれると、急にわからなくなる。

誰かに相談しないと、決めることができない。

そして、誰かの意見を聞くと、
「そうかもしれない」と思って、その人の考えに流されてしまう。

あとになって、
「私は、本当はどうしたかったんだろう」と、またわからなくなる。

そんなことはありませんか?

こういうとき、

「私は決断力がないんだ」
「優柔不断な性格なんだ」
「自分の意見がないんだ」

と、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

でも、もしかすると。

あなたは「自分で決められない人」なのではなく、
自分の答えを出すことに、少し慣れていないのかもしれません。

目次

自分で決められないのは、決断力がないからではないかもしれません

「自分で決められない」と悩んでいる方のお話を伺っていると、
自分には考える力がないのでは?と感じていらっしゃるかもしれませんが・・

むしろ、たくさん考えている。

ということが多かったりするんですよね。

いろいろな可能性を考えて、
相手の気持ちを考えて、
この先のことを考えて、

「もしこうなったら」といっぱいいっぱい考えているからこそ、なかなか決められない。

こんなことが起きていたりします。

とはいえ、こうやって考えても答えが出ないとき、というのは
ただ慎重になって考えている、ということだけでなく

「どれが正しいのか」を一生懸命探しているのかもしれません。

誰から見ても間違っていない答え。
誰にも迷惑をかけない答え。
誰かを傷つけない答え。
あとで後悔しない答え。

そんな「正解」を探しているとね、
実は、どれだけ考えても決められなくなってしまうのですよね。

なぜなら、人生の大切な選択には、
誰から見ても正しい答えがあるとは限らないから。

なぜ、私たちは「正しさ」を追いかけるのでしょうか

では、どうして私たちは、
そこまで「正しい答え」を探してしまうのでしょう。

もちろん、

真面目だから。
責任感が強いから。
失敗したくないから。

そういう面もあると思います。

ただ、もう少し深いところを見ていくと、

「正しい答えがわかれば、安心できる」

という心の動きが隠れていることがあります。

たとえば、

間違えたら怒られる。
期待に応えられなかったら、がっかりされる。
誰かを不快にさせたら、関係が悪くなる。

そんな経験が重なっていると、
「正しいことをしていれば、大丈夫」
という感覚が心の中にできていくことがあるんです。

何が正しいのかがわかれば、

怒られずに済むよね。
嫌われずに済むよね。
誰かを傷つけずに済むよね。
関係を壊さずに済むよね。

みたいなね。

ですから、私たちは「自分で選びたい」と思っている反面
「自分が選ぶのが怖い」という心理も持っていたりしますよね。

たとえば、自分の思いで選んだ選択で、うまくいかなかったら、
「自分が選んだせいだ」と責められてしまうかもしれない。

誰かをガッカリさせてしまうかもしれない。
傷つけてしまうかもしれない。

だからこそ、

「みんながそう言っているから」
「普通はそうするから」
「こちらのほうが正しいから」

という選択肢を選んだ方が安心できるのに、と
感じてしまうことってあったりします。

つまり、決められない時や、正しい選択をみつけたいとき、というのは
自分の気持ちがないわけではなくて、
自分の気持ちをそのまま大切にすることに、怖さがあるのかもしれません。

「正しい選択」でも、自分が納得できないことがある。

仕事でも、人間関係でも、できるだけ間違えたくない。
誰かを傷つけたくない。後悔したくない。

そう思うのは、自然なことだと思うんです。

だからね、私は「正しさなんて気にしなくていい」とお伝えしたいわけではないんですよね。

ただ、「正しいかどうか」だけで選んでいると、
自分の気持ちを見ないままに、考え続けることで、
かえって「決められない」という状態になってしまうこともあるのですよね。

そして、みんなにとって「正しい選択」を選んだとしても、
それがあなたにとって本当に納得できるものかどうかは、また別のことだったりもしますね。

周りから見れば正しい選択だった。
誰にも責められなかった。「それが一番いいよ」と言ってもらえた。
それなのに、自分の中には、ずっと違和感が残っている。

そんなこともあったりしますし。

反対に、周りから見れば「どうしてそんな選択をしたの?」と思われることでも、自分では「私はこれを大切にしたかった」と納得できることがあったりもしますしね。

ですから、ここで大切なのは
「正しいか、正しくないか」のどちらかを選ぶことではないのかもしれません。

正しさを考えることも大切。
現実的なことを考えることも大切。
周りの気持ちを考えることも大切。

そのうえで、「私はどう感じているんだろう」という自分の気持ちも、選択肢の中に入れてあげる。

それだけでも、選び方は少し変わってくることがありますからね。

自分の気持ちを大切にすることは、わがままになることではありません

ちなみに「自分の気持ちを大切にする」と聞くと、
「自分勝手になってしまうのでは?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、自分の気持ちを知ることと、相手の気持ちを無視することは別のことです。

「私はこう思う」と自分の気持ちを知ったうえで、「あなたはどう思う?」と相手の気持ちを聞くこともできます。
「私はこうしたい」と思いながら、現実には難しいことがあるよね、と考えることもできます。
「私は嫌だな」と感じながら、それでも今は引き受ける、という選択をすることもできます。

大切なのは、自分の気持ちを、なかったことにして選ぶのではなく、
自分の気持ちも含めて考えることなのだと思います。

これまで、「相手はどう思うだろう」「何が正しいだろう」「どうすれば迷惑をかけないだろう」と考えてきた方は、そこにもうひとつ、「私はどう感じているんだろう」という問いを加えてみる。

これだけでも、違った景色が見えてくることって多いですからね。

自分で決められないときは、自分の気持ちも考える材料にしていい

「正しい答え」を探していると、
自分の気持ちは、「正しい答えが決まったあとに考えるもの」のようになってしまうことがありません?

正しい答えが見つかったら、自分も納得できるはず。
正しい選択をしたら、きっと後悔しないはず。

そう考えて、自分の気持ちを後回しにしてしまう。

でも、自分がどう感じているのかは、選択をするうえで、最初から考えていいことなのだと思います。

「私は、これを選びたいと思っている」
「本当は、こちらのほうが気になっている」
「これは、少し苦しいと感じている」
「できれば、こうしたいと思っている」

その気持ちが、正しいかどうかを決めなくてもいい。
立派な理由にならなくてもいい。
誰かに説明して納得してもらえなくてもいい。

まずは、「私はそう感じているんだな」と知ってあげる。

そこから、現実のことや、相手の気持ちや、これからのことを考えていく。

そのほうが、「正しいから選んだ」のではなく、「私はこう感じていて、こう考えたうえで選んだ」という、自分の選択に近づいていくのかもしれません。

その選択の中に、相手への配慮があってもいい。
現実的な事情があってもいいし、迷いがあってもいいと思うのです。

大事な選択ですからね。

それでも、「私は、こう感じている」という自分の気持ちを、最初から無かったことにしない。

それだけでも、自分の人生を自分と一緒に考えていくことができるのかもしれません。

最後に

私自身、20代の前半に、人生を大きく変える選択をした経験があります。

当時、働いていた職場を辞め、親の反対を押し切って上京し、夢を追いかけました。

その選択をするときは、夢や希望でいっぱいだったというより、もうね、震えるほど怖かった記憶があるのですよね。

周りの人は、「意志が強いね」とか「勇気があるね」なんて言ってくださいます。

でも、そんなにかっこいいものでも、なんでもなくて。

そして、この選択を、のちに後悔しなかったかといえば、正直なところ、めちゃくちゃ後悔していた時期もありました^^;

綺麗事ばかりじゃないですよね〜。人生ってね。

でもね、今なら思うんです。

あの頃の自分の選択を、正解にしてあげられたらいいなって。

そのまま地元に残っていた方が正解だったのかもしれない、と感じてしまう自分も抱きしめながらね。

これまで長いあいだ、
「どれが正しいんだろう」と考え続けてきたあなたにも、
きっと、それだけの理由があったのだと思うのですよね。

誰かを傷つけたくない。
ちゃんとしたい。
誰かの期待に応えたい。

迷っていることも、決められないことも、
その奥には、あなたにとって大切な思いが隠れていたりしますからね。

あなたは、誰を思って
正解を導き出そうとしてきたのでしょうか。
自分の思いを、横に置いてきたのでしょうか。

その思いに気づくことができると
ずっと責め続けてきたものが、別の姿に見えてきたりもします。

良かったら、カウンセリングもご活用くださいね。

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