誰かが自分の心にちゃんと向き合ってくれようとしたとき、
なんだか居心地が悪くなったり、逃げたくなったり。そんなことってありませんか?
「向き合ってくれる人」が本当はありがたいはずなのに、なぜか怖くなってしまう。
今回はそんなあなたにお届けします。
心を開くことが難しい理由には、ちゃんと「理由」があるんです。
本当の気持ちを、一緒にやさしく見つめていきましょうね。
本当はうれしいはずなのに、なぜか怖くなる
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
心理カウンセラー 服部希美です。
たとえば、誰かがやさしくしてくれたとき。
心のどこかがふわっとあたたまる一方で、
「そんなに近づかないで…」と身構えてしまう自分に気づいて、
なんだか情けないような、落ち込むような気持ちになってしまうことってありませんか?
素直になれたら楽なのに。
もっと心を開けたらいいのに。
そう思えば思うほど、ますますガードが固くなってしまう。
「この人、ちゃんと私のことを見てくれてるかもしれない」
そう感じた瞬間に、胸の奥がザワザワしはじめて、
何気ない一言にも敏感になってしまったり。
そして、素直になれない自分に気づいて、
「どうして私はこうなんだろう」と、自分を責めてしまうこともあるかもしれませんね・・。
でもね、そんなあなたの心の動きには、ちゃんと意味があるのですよ^^

心を閉じるのは、ちゃんと理由がある
人に心を閉じるような感覚の裏側には、
これまでの“人との関わり”の中で「学習してしまったこと」が影響していることがあります。
たとえば…
- 小さいころ、寂しいときに気づいてもらえなかった
- 感情を出すと「わがまま」と言われた
- 頑張って役に立っていないと、愛してもらえないような気がした
- ひどい振られ方をして、辛かった。
- 対人トラブルに巻き込まれて大変だった。
そういう経験があると、
「本当の自分を見せたら、嫌われてしまうかもしれない」
「どうせわかってもらえないから、最初から期待しないほうが楽」
そんなふうに、心が自分を守ろうとするのですね。
つまり、心は「本音を出すのは危険」と学習してしまって
そして無意識のうちに、「本当の自分を見せたら、きっと傷つく」と感じてしまうのです。
結果として、向き合ってくれる人が現れたとき、
「嬉しいけれど、怖い」「信じたいけど、信じたくない」という矛盾した感情の揺れが起きたりするのですね。
向き合ってくれる人が怖い=「本当の自分と向き合う怖さ」
でもね・・・今日はここからが本題。
実は、向き合ってくれる人が怖いときって
本当は【その人】が怖いのではなく、「自分の心の奥」を見られることそのものが怖いことも多いのです。
本気で向き合ってくれる人ほど、
「自分の奥を見られてしまいそう」で、落ち着かなくなる。
自分の本音に触れられることが怖い、という気持ちがあることが、多いんです。
たとえば、
・寂しさ
・怒り
・嫉妬
・弱さ
・依存心
そんな「自分でも受け入れたくなかった部分」
自分でも気づきたくない、感じたくない感情や
こんな自分を見せたらきっと嫌われる、と感じるようなネガティブな自分。
誰にも見せたくないような自分を
向き合ってくれる人は、優しく見ようとしてくれるわけです。
それでいいんだよ、
あなたで、いいんだよ、って。
だからこそ、「自分が自分を見られなくなるくらい、怖くなってしまう」のですね。
それでも、怖さの中にある「光」
実は、こんな記事を書いている服部もねー
まさしく、この感覚と向き合っていた時期があったんですよね・・。
優しくしてくれる人がいることは嬉しいし
話に耳を傾けてもらえてありがたい、と思うのに
世間話はできても・・・本音を話すことが、怖い。
とくに、愚痴っぽい自分、ひがみっぽい自分
寂しがりな自分が出てきそうになると・・
とたんに心の距離を取りたくなる・・みたいなこと。
ああ、嫌だ。こんな自分ばれたくないのに出しちゃいそうになる、みたいな。
消えたい気持ちでいっぱいになる、みたいな。
周りの優しい人は、そんな自分を見ても、
なーんにも思ってなかったりするんですけどね!^^;
自分で自分のことが嫌になって、距離を取りたくなる。
小さなことで「嫌がられた」と感じてひっこみたくなる。
そんな感覚を、服部も、ずーっとかかえてましたっけ・・。
でね。
向き合われるのが怖いという気持ちって、
一見、厄介な感情のようにも見えると思うのです。
苦しいし、辛いし、嫌な気持ちもいっぱい感じちゃうし。
なんか「暴かれるような感じ」を感じちゃう方も多いかも。
「本当のあなたは、こんな人なんでしょ〜(ニヤニヤ)」って、からかわれているような・・そんな感じ。
(実際は違うんですけどね)
でもね、これは「本当は信じたい」「受け入れられたい」という願いの裏返しでもあるんですよ。
自分の心にちゃんと向き合ってくれる人に出会ったとき、
怖くなってしまうということは、
「本当は、その人とつながりたいと感じている」ということでもあるのです。
もう、自分を許してあげよう。
もう、自分を誰かに受け入れさせてあげよう。
あなたの中に(そう、あなたの中に!)
そんな気持ちがでてきている、ということでもあるのですよね^^
今は、すごい、嫌な感じがしちゃうかもしれないけど^^;
だからこそ、「そのままの気持ち」を認めることから
「怖いのには、ちゃんと理由がある」
「心が、自分を守ってきた証なんだ」
「私が、もう一度、心を開いてつながりたいと思い始めているんだ」
そう認めてあげることができはじめると
私たちは、心の防衛を「解除」する準備が整いはじめます。
すると「ちょっと・・信じてもいいのかな」とか。
「こういうこと、話してみてもいいかも」なんて気持ちが、ちょこっとづつ、芽生えてきたりします。
そしてね。
誰かに向き合われたとき、逃げたくなる。
それでも、「どうしても嫌じゃなかった」「ほんの少し、話してみたくなった」
そんなタイミングがでてきたら
ぜひ、そのままの自分で関わるというチャレンジをしていただけたらなって思うのですよね。
小さな成功体験、ぜひ、積んでいってくださいね。
ご自身のペースでいいですから^^
とはいえ。
人が“本当の自分”を出せるようになるには、
安心できる関係性の中で、少しずつ時間をかけて心をほどいていく必要がある場合も多いもの。
誰かに心を開くというのは、無理やり開けるものではありません。
時間をかけて、「この人なら大丈夫かもしれない」と思える積み重ねの中で、
少しずつ、ゆっくりと芽を出していくものでもありますね。
だから、もし今「怖くて心が開けない」と感じているなら、
まずはそんな自分を責めないであげてくださいね。
「心が怖がってるんだな」
「それでも、誰かを信じたいって思ってるんだな」
そうやって気づいてあげることが、
あなたの中の“安心”を少しずつ育てていく、第一歩になります。
あなたの感じている“怖さ”も含めて、まるごと抱えているあなたは、
それだけ真剣に誰かと向き合いたいと思っている人なんだと思いますよ。
その感覚を、どうか大切にしてあげてくださいね。
カウンセリングもお気軽にご活用くださいませ。
参考になれば幸いです。


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