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服部希美
心理カウンセラー/講師
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「わざと私に嫌がらせをしてるのかな」人の言動の裏を読んでくたびれてしまうときには、自己表現を大切にするといいかも

まわりの人の言動の裏を読んで疑ってしまう、そんなあなたのお悩みは、
「あなたは自分の意見を遠慮して言えていない」のでは、という心理的視点から、
「心持ちひとつで、日常が違ってくる。」というお話です。

いつもありがとうございます。
心理カウンセラー服部希美です。

たとえば、職場の中で
たとえば、パートナーシップ間で
たとえば、親子間で、こういうことってありませんか?

「わざと、私に嫌がらせをしているのだろうか?」

職場の部下が、指示したことをやってくれない。
「これって、わざとやっていないんじゃないの?!」って感じちゃう。
「そんなことやりたくないし」って思っているから、やってくれないのでは?
私に対して不満があるから、やってくれないのでは?って腹が立っちゃうとか。

パートナーが遅刻ばかりしてくる。
これって、私のことが嫌いになっちゃったから
わざとやっているんじゃないの?!

なに、その一言。
暗に私のこと、馬鹿にしてる?!

実家に顔を出すたびに
「最近、仕事の調子はどう?」
「いい人できた?」って聞かれると、無性にイラっとする!
なにそれ、嫌味なの?!ってムッとしちゃうとか。

たしかに、相手からの無言の抵抗であったり
皮肉であったりすることもあるかと思いますが

もしも、あなたが、そんなふうに感じやすいとしたら・・
そのやりとりに、心が揺り動かされてしまうとしたら・・
自分の心の中に、無意識に繰り返されているパターンみたいなものがあるのかもしれません。

こういったケースにおける心理的背景はいろいろなことが想定されるのですが
今日は「もしかすると、あなたは自分の意見を遠慮して言えていないのでは?
という心理から書いてみたいと思います。
最後にエクササイズもご紹介しておきますのでね、よかったらお試しくださいませ^^

いきなりですが。
私の友人に、そんなに裏表がない、ハキハキとした人がいるのですね。

たとえば、職場の上司や同僚と話をしているときに
「えー、それ、面倒くさいですねー(笑)」とか
「申し訳ないんですけど、今日は特売に行きたいので定時で帰ります〜」とか言えちゃう。

けっこうね、こういうことって言いにくかったりしません?
心の中では感じているかもしれないけれど、表現はできないといいますか^^;
それをサラッと言えちゃうみたいな。

もちろん、時と場合によって使い分けていらっしゃいますし、
「私はこう思うんです!!!」って押し付けてしまうのは、また違う問題になってしまうかもしれませんが

「自分の意見を、あっけらかんと言える」ことってね、
あんまり嫌な感じがしないんだなぁと、その人とのやり取りの中で、すごく勉強になったのですね。

で、そういった人ってね、
あんまり・・・・人の言葉の裏を読んで心配しないみたいなんですよね。
そして、NOを言われてもあまり傷つかない。

「なにかあったら、直接、言ってくれるでしょ。」
「そりゃ、意見が合わない人もいるよね。私だってそうだもん〜。」
「腹立つこともあるよね。嫌なこともあるよね。だって私にもあるもの。」

実はここには、投影の心理というのが働いています。

投影の心理というのは、自分の心を外に映し出して考えること。
超かんたんに説明すると「周りの人も私と同じように感じているんじゃないか」という心理のことをいいます。

つまり、自分の気持ちを言えなくて
言葉の裏に隠した感情を察して欲しいなと思っている人であればあるほど
「きっと目の前の人も、(私のように)含みを持って話をしているのではないか?」と感じやすいということなのですね。

もちろん、相手がどう感じているのかは、本人にしか分からないですし、
実際に含みを持って言ってくる人もいると思うのです。
相手には相手の事情がありますからね〜^^;

でもね、心持ちひとつで、ずいぶんと日常が違ってくると思うのです。

「あの人のあの一言って、もしかして裏があるんじゃない?」って身構えすぎずにいられる。
これって、すこし気楽だと思うのですね。

そして、サバサバしている人というのは、この「気楽さ」が全体的にあるからこそ、
気をつけておいたほうがいいかな?って思う人のことも、思いやる余裕ができるといいますか。

「私みたいな人ばかりでもないから、気をつけておこう」と対処ができたりするみたいなんですね。

ですからね、カウンセリングなどでは
「自分の気持ちを素直に表現できない心理」というのが、どこからきているのか?であったり、
抵抗感を減らしていき、慣れていくということを取り組んでいったりすることがあるのですね。

その要因は、多くは子供の頃に遡ることも多かったりします。

たとえば、両親が怖かったり、否定されることが多かった。
お家の中がたいへんで、なかなか自分の気持ちを表現できるような状況ではなかった。
周りの人があなたの気持ちを代弁しすぎて(過干渉)言葉にする機会が少なすぎた。

「もう、私がなにを言ったって無駄だよね。わかってくれないよね」こういうケースと

なんらかの原因があって
「自己表現=人を傷つけ振り回すもの」と思い込んでしまっているケースなどなど

ケースバイケースではあるのですけどね

こういった自分を抑えてしまうパターンをお持ちの方というのは
そのときの、一番、バランスが取れる方法が「黙っている」だった・・なんてことも多かったりするみたいです。

優しさや思いやりから、言えなくなっちゃっていることって少なくないみたいなんですよね。

でも、今の状況であると
大切な人を大切にするために、自分の心がクタクタになって
結果、一番愛したい人を嫌いになってしまう、なんてことが起きかねませんから
ちょっと「自分のことも表現する」ということを、チャレンジしていくといいかもしれませんね。

さてさて、では、今日のエクササイズです。

あなたは、いままで「言いたいけれど言えなかったこと」ってありますか?
誰かのために、なにかのために、飲み込んでしまった本音ってありますか?

誰が相手でもいいですよ〜。

今日は、イメージの中で
とってもとっても優しい人(現実にいる人でも、ドラマや俳優さん、歴史上の人物でもかまいません)
いままで言えなかったことを表現して、受け止めてもらうというワークをやってみましょうか。

ポイントは「自分の感情を言葉にすること」
相手を責めるのではなく「私は〜したかった」「私は〜って感じていた」と、自分の気持ちを口にすることがポイントです^^

「私はあのとき、悲しかった」
「悔しかった」「こうしたかった」
「あの人のことが大好きだった」「本当は、行かないでって言いたかった」「寂しかった」

ぐっと抑圧(飲み込む)してきていると、
まず感じているのは「無感覚」や「怒り」だったりしますから
やりはじめは「怒り」が出てくることも多いかもしれません。

でも、そうやって吐き出していくと、だんだんと軽くなって
どんどん自分の本心に近づいていきます^^
自分の中の優しい気持ちに気づくためにも、よかったらやってみてくださいね。

イメージが難しければ、出さない手紙を書いてみるのもおすすめです。
気持ちが落ち着くまで、いっぱいいっぱい、書いてみてくださいね〜。

ひとりでは心細いな、であったり
時短していきたいなと思うときには、よかったらカウンセリングもご活用くださいね。

参考になれば幸いです。

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