こんにちは、心理カウンセラーの服部希美です。
今日は、「アドバイスされると、なんだかモヤっとしてしまう」
そんな気持ちについて、心の奥を一緒に見つめてみたいと思います。

つい、友人に愚痴をこぼしてしまったとき
こんなふうに話をまとめられてしまった。
「けっきょく、あなたが間違ってたってことだよね」
「じゃあ、次は、こうしたらいいんじゃない?」
「けっきょく、自分次第だからさ〜」
「あなたなら、できるよ!」
きっとね、どれも、悪気のない言葉なんだと思うのです。
むしろ、励ましだったり、優しさだったりすることも多いもの!
けれど、そう言われると
どこか苦しくなってしまうことって、ありませんか?
「ああ、ここもダメだったのか」
「誰も私の気持ち、わかってくれないんだな」
「やっぱり、話さない方が無難だよね」って。
*
誰かに相談したときに、
「気持ちに寄り添うこと」よりも「アドバイス」が返ってくると、
ぽつんと置いてけぼりになったような気持ちになってしまうことがあります。
「わかってもらいたかっただけなのにな」
「そんな簡単なことじゃないのに」
「今は、それをする元気が出ないのに」
そんな思いが、心の奥でひっそりとつぶやかれていることもあるんですよね。
そういう自分を「なんて依存的なんだろう」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね^^;
服部もまさしく、そのタイプ。
そんなふうに感じる自分を「受け止められない弱い人間だ」ってさらに責めていましたっけ・・。
そうやって自分を責めていると
人から言われちゃったりもするんですよね〜。
「人のアドバイスは、素直に聞き入れた方がいいよ」
「頑固だもんね〜」「他人に依存しすぎじゃない?」
「まぁ、いいんじゃない?人生は、自己責任だし」
でもね、、、
そういうタイプほど、実は、すごくすごく真面目だったりします。
依存、ではなくて・・
ずっとずっと、ものすごく自立してきているからこそ、
いま、どうすることもできなくて苦しい。そんな状態でもあるのですね。
そんな方が弱音を吐く時、というのは
相当、弱っている時だったりします。
自分のこともめちゃくちゃ責めているし
でも、周りの人のことも大事だし・・
もう、ギリギリ。
だから、そういう方ってね
本気でアドバイスが欲しい時には、ちゃんと人とタイミングを選んでたりするのですよ。
べつにね、アドバイスが欲しくないわけじゃないんです。
「この人からのアドバイスは、痛くても受け止めるぞ」
「いま、このことについてのアドバイスは受け止めるぞ」って。
変わっていくパワーだってちゃんと持ってたりする。
ただ、心の準備が必要というか・・
自立していると、心がヘトヘトになることも多いので
痛い忠告をいつでも受け止められるような心境ばかりではないわけです。
心の元気がなくなっていたり
余裕がなかったり
そのときに打てる手は、だいたいやってたり・・
苦しいから、弱音を吐いちゃうわけだけど
前向きアドバイスを受け入れるには余裕がなさすぎるわけです。
だからこそ「あなたに何がわかるのよ」って言いたくなっちゃう。
「あなたはそう思うのですね」なんて、スルーができず、喰らってしまう。
アドバイスに逆に追い込まれてしまう、なんてことが起きやすくなるわけですね。
ですから、ギリギリで頑張っていらっしゃる方ほど
まずは状況を受け止められるだけの心の状態に、持っていくことが大変だったりするのですよね。
アドバイスがしんどく感じるのは、こんな時かもしれません。
「わかってもらいたかっただけなのにな」
「そんな簡単なことじゃないのに」
「今は、それをする元気が出ないのに」
また、アドバイスを受け取ることがしんどくなる背景には、
いくつかの心の動きが関係していることがあります。
たとえば…
● 否定されたように感じてしまう
アドバイスって、受け取る側の心の状態によって
まったく違う意味に感じられることがあるんです。
自分を否定し、がんばっているときほど、
「こうしたらいいよ」という言葉が
「今のやり方じゃダメなんだよ」って聞こえてしまう。
すると、自分を守るために、心がキュッと固まってしまうんですよね。
● わかってほしい気持ちが強い
人は、つらいときに「正解」を探しているようで、
本当は「わかってほしい」と願っていることが多いです。
「よくがんばってるね」
「それは、つらかったよね」
そんなふうに、まずは“気持ち”に寄り添ってもらえると、
自然と、前を向く力が湧いてくることもあります。
● 頼ることが苦手なとき
人に頼られることが多かったり、
自分をしっかり保ってきた方ほど、
“アドバイスされる側”になることに抵抗を感じることがあります。
無意識に「私はちゃんとしなきゃ」「迷惑をかけちゃいけない」
そんな思いがあると、助けの言葉すら重たく感じてしまうんです。
大切なのは、「タイミング」と「心の余白」
アドバイスがしみるときもあれば、
ただ静かに寄り添ってほしいときもある。
どちらが正解とか、間違いとかではなくて
そのときのあなたの心が、どんなふうに疲れているのか。
誰を守ろうとしてきたのか。どんな思いで愛してきたのか。
それを、少しずつ知っていけると、
「人と関わること」も、「自分の気持ちを伝えること」も、
きっともっと、やさしいものになっていくんじゃないかなと思いますよ^^
もし、誰かに気持ちを受け止めてもらいたいときは…
そしてね。
「どうしたらいいか」だけでなく、
「どんな気持ちを抱えて、ここまでがんばってきたのか」
そんな背景にも、目を向けてあげられるといいと思うのですよね^^
つまり、感情の面でのケアってめちゃくちゃ大事だったりします。
現代社会、感情のケアって蔑ろにされがちというか・・
「けっきょく、あなた次第でしょ」「行動や、心持ち次第でしょ」って、
軽く見られがち、というか・・切り離されちゃいがちだったりするんですよ。
情報が先行する社会ですからね〜
うまくいく方法や正しい方法、って溢れているわけです。
だから、みんな、ある程度「やり方」自体は、
頭で分かっていると思うのですよね。
だからこそ、、、
自分でも持て余している、この感情をどうしたらいいのだろう。
ここってすごく苦手だったりもするのかなって思います。
とくに、自分ごとになるとね。
難しかったりしますよね。うんうん。
*
アドバイスが苦しい時には、感情面のケアが必要不可欠。
感情をちゃんと吐き出したり
心の状態を整えていくと、自然と、次に目が向いてきます。
そこまできて、ようやく「動ける」ことってあったりしますからね。
カウンセリングもご活用くださいね。
あなたが、あなたらしく前を向けるお手伝いができたら嬉しいです。


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