「不幸でもないけど、幸せでもない」
カウンセリングでは、こんなお話をお伺いすることって、けっこう多いです。
ものすごく困ったことがあるわけじゃないんだけど、
なんだか、焦りや、不安がつきまとう。
条件的には、満たされているはずなのに
むなしさを感じてしまう。
こういうときって、
なかなか人に相談できなかったりしませんか?
このぐらいで、相談してもいいのかな〜?とか
「べつに、そこまで困ってないならいいじゃん」って言われちゃいそう、とか。
でも実はこの
「不幸でもないけど、幸せでもない」状態が続くことって、けっこう、しんどいのです。
どうしていいか分からなかったり、
理由も良く分からない状態で日々を淡々と過ごすのって、怖いですからね。
こういうとき、 私たちの心は どんな状態になっているのでしょう??
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いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 服部希美です。
今日の名古屋は、本当に久しぶりに「晴れ!」
ここのところ、曇りや雨が続いていたのもあり
なんだか心も晴れやかな気持ちになりました!
また、台風が来ているようですが
秋晴れを楽しみに、乗り切っていきましょうね♪
さてさて、今日は
「不幸でもないけど、幸せでもない」状態について。
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もちろん、ケースバイケースではあるのですが
こういうとき私たちは、知らず知らずに、こんな基準で 物事を選択をしていたりします。
人に合わせるか無難なものを選ぶか怒られないものを選ぶか Or
みないようにしておくか
実は、この基準で選んでいるときって、
自分の心は、あまり動いてないことが多いんです。
頭だけで「これがいい」って選んでいる状態。
私たち人間は、感情の生き物なので 心が動いてない状態だと、
いくら、外的条件が満たされても
仕事に、やりがいをもったり、
居心地の良い対人関係を築いたり、
最愛のパートナーをみつけたり、 人生をより楽しむことって難しいんです。
これが、 不幸でもないけど、幸せでもない状態を作り上げてしまうことは、少なくないのですね。
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ちなみに、
人に合わせるか無難なものを選ぶか怒られないものを選ぶか
みないようにしておくか
この心のパターンや、基準は
「幼少期の母親の価値観や、関わり方」に、影響されていることが多いようです。
子供のころの私たちは、
一番身近な存在である「お母さん」から、いろんなことを学びます。
とくに「お母さんが厳しかった」ということではなくても、
(むしろ、お母さん大好きっこのほうが、影響は受けやすいです)
お母さんが喜ぶことや、嫌がること、
お母さんから言われたことに、どうしても強く影響されちゃうんですね。
お母さんがダメって言ったから、やっちゃダメ。
お母さんが嫌いなものは、私も嫌い。(逆も同じ)
お母さんが怒りそうだから、やめとこう。
お母さんが喜びそうだから、こっちにしよう。
子供のころは、それでもいいのですが、
自分の人生を選択していくとき、ここが基準になってしまうと
自分の心が置いてけぼりになってしまったり、 自ら、選択の幅を狭めてしまうので、
むなしさや、無意味感が出てきやすくなるのですね。
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もし、これを読んで
「私、お母さんの価値観に沿って生きているかも?!」と自覚された方はですね~
「私は、どうしたい?」って、根気良~~く自分に聞いてあげることや、
自分の心の中の制限を解除してあげることが大切になってきます。
この部分は、抵抗が出てくる方も多いので
カウンセリングをご利用いただけたらと思うんですけどね。
簡単なエクササイズとしては
なにげなくやっている日々のルーティンワークを、
あえて「すこし」変えてみることを、オススメします!
いつもと違う道で帰る、起きる時間を変えてみる。
洋服のテイストをちょっと変えてみる。
最初はちょっと違和感を感じるかもしれませんが、
あえて「心を動かすため」に、いろいろやってみて、感じてみてくださいね~。
あなたが、心から「楽しいな」って感じられる
毎日を過ごすための参考になれば、幸いです!