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服部希美
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「隙のある女性は愛されやすい」その理由 【劣等感の視点から】

「パートナーが欲しかったら、隙のある女性になるといいよ~」

なんて、恋愛のマニュアル本なんかで見かけたことのある方って、多いのではないでしょうか?

私は失恋してどん底のころ、恋愛マニュアルを読み漁っていた時期がありました。
そんな記事を読んだとき、正直ちょっと「イラッ」としたのを覚えています(笑)

「がんばってる私は、女性として魅力がないの?」
そんな気持ちがわいてきて、心の中がモヤモヤしてしまったんですよね。

**

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
心理カウンセラーの服部希美です。

今日は、2016年10月に書いた記事を加筆・修正して
「隙のある女性」と「劣等感」の関係について、改めて書いてみたいと思います♪

恋愛で「隙がない」と言われてしまう背景には、実は深い心理的な理由が隠れていることが多いんですよ。
「今の自分じゃダメなのかな」と感じている方にこそ、届きますように。

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そんなワークショップを開催します!

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目次

隙のある女性とは?

「隙のある女性」というと、
なんとなく「抜けている」「守ってあげたくなる」ようなイメージを持たれがちですよね〜。

「男性に媚びて、わざと甘える」とか
「あざとさを演出する」といったイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

当時の私もそう思っていました。
恋愛ハウツー本の中には、「そういう女性を演じましょう」と書かれているものもあり、
少し誤解されやすいのかもしれませんが・・

本当の意味は少し違います。

心理的に見ると、「隙のある人」=「自分の不完全さを受け入れられている人」のこと。
「完璧すぎず、どこか人間らしさや柔らかさを感じさせる人」のことをいうのですね。

「隙のある女性」が持つ、安心感の理由

たとえば――

  • いつも自然体で話しかけやすい
  • 自分の弱みを素直に見せられる
  • 相手に頼ることができる
  • 「私、大丈夫です!」と突っぱねず、助けを受け取れる
  • 完璧を目指しすぎず、ほどよく手が抜ける

こうした姿勢は、相手に「安心感」や「親しみ」を与えます。

「人間らしい自分」を許している人には、
一緒にいて“ほっとする空気”があるんですよね〜。

この人といると、なんだか、ラクだな。
自然体でいられるなぁって感じられたりする。

それこそが、恋愛でも人間関係でも「隙の魅力」と呼ばれるものなのです。

つまり愛される隙の正体は、
その人自身が「劣等感を持つ自分を受け入れている安心感」から生まれるものなんですね。

劣等感を隠すほど「隙がなくなる」理由

当時の私は「隙のある女性は愛されやすい」と言われたとき
まるで自分の頑張りや魅力を否定されたように感じてしまったのですが^^;

実は、「隙のある女性は愛されやすい」というのは、
頑張りを否定する言葉ではなくて、
「劣等感に対する心理的反応」視点からのアドバイスだったりします。

私たちは、劣等感を感じると
無意識に「そんな自分は、バレたくない」と思い
人から距離を取ったり、自分を隠したりしてしまいがちですよね。

・完璧であろうとする
・弱みを見せない
・頼るより、頼られる側に回る
・なんでも自分で抱え込む

365度から自分を監視して、がんばり続ける。
そうやって、完璧な人になって
自分や周りの人と「いい関係」を築こうとがんばったりするのですが

実は、人は、完璧な人を前にすると
無意識に劣等感を刺激されてしまうのですよね。

つまり、自分が完璧であろうと、隙をなくせばなくすほどに
周囲に「近寄りがたい」「責められている気がする」という印象を与えてしまうことがあるのですよ^^;

パートナーシップにおける「隙」とバランスの心理

たとえば・・

彼女が「完璧な女性であろう」と頑張るほど、
彼が、劣等感を刺激されてしまったりします。

「自分が彼女に釣り合わない」と引け目を感じたり
「もっと、しっかりしてよ」って責められているような気持ちになってしまったり・・

でも、もっといい関係を築きたい。
そう思う彼は、こんなふうに頑張るわけです。

完璧な彼女以上に、完璧にならなきゃ。
隙を見せないようにしなきゃ!

その結果、彼も無理をして「完璧な彼」を演じようとして疲弊していきます。

そして、そんな彼をみて
彼女もさらに劣等感を刺激され・・

あの人は、あんなに私のために、がんばってくれているのだから。
私もちゃんとしていなきゃ。

思いがあるが故の、劣等感で
やがて関係が疲れ果て、終わってしまう、そんなパターン。

「君といっしょにいると、疲れる」
「僕じゃないほうが、君は幸せになれるんじゃないか」

ご経験された方、いらっしゃるのではないでしょうか?

実は服部も、そんなお別れの経験者だったりするのですよね^^;

人一倍がんばって、成果を出さなければいけない。
自分の感情や弱さなんて横に置いて、強くあらねばならない。
そんなふうに生きていた当時の私には、まったく「ゆとり」や「隙」がなかったんだと思います。

じっとしていると不安が襲ってくるから
激しい音楽を聴きながら、自分を奮い立たせる。
そんな生き方をしている私をみて、当時お付き合いしていた彼も、かなり無理をしてくれてたのかもしれません。

こういったお別れってね、
本当に誰が悪いわけではないのですよね。

完璧な彼女・彼氏になろうと頑張ったのは、愛する人の為。

互いに「支え合いたい」「安心できる関係を築きたい」と思っているが故に
互いの劣等感が刺激され合って、潰れてしまったわけですから。

劣等感を受け入れながら「隙を作る」エクササイズ

ちなみに、職場や家族関係でも、同じような心理バランスが起きます。

・自分ひとりが頑張っている感じがする。
・一生懸命頑張れば頑張るほど、なぜか、周りの人がさぼりはじめた。
・自分にばかり、厳しいことを言われる。

実はこれも、劣等感が刺激されている時に起きやすいことだったりします。

誰が悪いわけじゃないのだけれど・・
お互いに劣等感を刺激しあって、こんがらがってしまうわけですね。

でもね、本当は、そんな
プレッシャーを与え合うような関係を築きたいわけじゃない。
ここがめちゃくちゃ!大切なところだと思うのですよね。

本当は・・

あの人に安全な居場所を作ってあげたい。
あの人を喜ばせてあげたい。
あの人の迷惑になりたくない。
あの人を助けとなりたい。
あの人に、安らぎをあげたい。

そんな思いから
自分を追い込んで頑張ってきたのかなと
自分の中の愛に気づくことが、まず、とっても大事だったりします。

隙がない自分を責めるのではなくてね
そうやって、愛してきたんだよね。頑張ったよね。ってね。

あなたなりの愛し方もちゃんと認めてあげながら・・

優しさから生まれた「もう一人の私」に優しい目を向けて
もう一度、素直な心でつながり直していきましょうね。

では、ここからは
劣等感を受け入れながら「隙を作る」エクササイズを
3つ厳選して、ご紹介したいなと思います^^

ポイントは、いきなりハードルを上げて
完璧にやろうと思わないこと!

セルフワークとしては難しいものでもありますから
カウンセリングなどもご活用くださいね。

① 自分の劣等感を「否定しない」(自分に“かわいいツッコミ”を入れてみる)

これは、心理学でいう「自己受容」の一歩目。
人は、否定したものにはエネルギーを注ぎ続けてしまいます。

「こんな私じゃダメ」「弱い私を見せたら嫌われる」と思うほど、
心の中で“劣等感”にとらわれ、逆にその存在を強めてしまうのです。

ですから、ネガティブな気持ちや弱気な自分を感じたときに
「あぁ、私、今ちょっと自信ないんだな」と認めてあげるだけでも、その感情は少しずつ静まっていくのですね。

否定しないことは、コントロールを手放すことでもあり、心の緊張をゆるめる作用があります。

また、ここで有効なのが「ユーモア」
自分に“かわいいツッコミ”を入れてみることも、けっこう効果的だったりします。

たとえば――

「また人に気をつかいすぎちゃった、かわいいな私」
「また空回りしてるわ、私って、なんて、がんばり屋さんなの!」
「言いたいこと飲み込んじゃったね。よしよし、よく我慢したね」

こんなふうに、ちょっぴり“かわいいツッコミ”を自分に入れてあげるのです。

それだけで、完璧を目指す力が少し抜けて、
「人間らしい隙」が自然と生まれてくることも多いですよ。

私もよくミスをして落ち込むのですが
「私って、真面目だからな〜笑」と、凹む自分にツッコミを入れるようにしてたりします。
正直、自然とできるようになるまで時間はかかりましたけど、ふっと、笑えるだけでラクになれたりすることって多かったりします。

劣等感のエネルギーを「自己否定」から「自己理解」に変えていきましょう。

②自分の“よく頑張った場面”を思い出す

劣等感をやわらげるには、
「これまで、どんな努力をしてきたか」を認めることも、とっても大切。

あなたは、どんなことを頑張ってきたのでしょう。
どんな思いで、愛してこられたのでしょうか。
優しい気持ちになれないこともあるけれど、やってあげた親切も、ありませんでしたか?

「完璧を目指してきた私」も「完璧になれなかった私」も
実はすごく健気で優しかったんだと気づくことができたとき
自然体な自分や関係を育てる大きなきっかけになることも多いですよ。

③「ゆるめる時間」を意図的に作ったり、安心できる人と過ごす

実は、隙を見せられない(=弱みを見せられない)人ほど、
心も体も、常に「緊張モード」になっています。

やらねば、やられる・・!
そんな「戦いモード」で息も抜けず、頑張っていらっしゃる方も多いかも、しれませんね。

一度緩んでしまうと頑張れなくなってしまうのでは、
という怖れも出てくるかもしれませんが
しなやかな心の状態に整えておくほうが、実は、いざというときの「がんばり」が効きます。

たとえば・・

湯船にゆっくり浸かる
自然の中を歩く
好きな音楽を聴く
あたたかい飲み物を飲む
優しい人に触れてもらう

そんな「自分をゆるめる時間」を、短い時間で構いませんので、意識して取り入れていきましょう。

ちょこっと専門的なお話を入れると
「安心の神経(副交感神経)」を刺激する時間を毎日少しでいいから取ると、
感覚的に「誰かに頼っても大丈夫」とか「おだやかな幸せ」を感じる感覚が育ちやすくなると言われているのですよね。

服部のカウンセリングで、
問題解決のアドバイスばかりではなく、
ゆるめるセラピーをとりいれることが多いのは、このため^^

とはいえ、ずっと力が入り続けてきた人は、
自分が力が入っていることすら気づいていなかったりもしますし
どう、ゆるんだらいいのか分からなかったりもしますから

ゆるまねばならぬ!と思いすぎずに(笑)

安心できる人とリラックする時間を、
何度も何度も自分に味合わせてあげましょうね〜。

弱さを見せることで、絆は深まっていく

とはいえ、です。
「隙を作るといいよ」「もっと力を抜いていいよ」と言われても、
抵抗が出てきちゃうこともあったりすると思うのですよね。

ここに触ると、
これまでの悲しみや痛みが溢れてきてしまいそう
いままでの自分を否定してしまう気がする
負けた気がする
そんな感覚を持つ方も、いらっしゃると思うのですよね。

そんな方は、そこからスタートしましょう^^

このプロセスは、心の深いところにある
「無価値感」や「防衛反応」に働きかけるアプローチなので、
即効性というよりは、少しずつ「生き方そのもの」を変えていく力を持っています。

ゆっくりと、できるところから(ここ大事)
取り組んでいただくといいのかな?って思いますよ^^

カウンセリングもご活用くださいね。

応援していますよー。

参考になれば幸いです。

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