とらえ方を変えましょう、と言われると
こんなイメージをする方もいらっしゃるかもしれません。
「なんでもポジティブに捉えなきゃいけないのかな」って。
たしかにねー。
ネガティブにい続けることって、あんまり心には良くないなんて言われていたりもします。
ネガティブなものの見方の癖ばっかり強化していくと、目の前に「あるいいこと」や「幸せ」を見逃してしまいますし「これはネガティブなものだ」と決めつけてしまっている状態では、関係を改善していくのは難しかったりしますしね。
なにより・・気持ちがしんどいですもん。
そして、しんどいと、余計にネガティブなものの見方をしてしまう。
なんて悪循環が起きちゃったりしますしね〜。
ですからね。
自分をいい気分にしてあげること。
ポジティブな面も見ていくこと。
とらえ方を柔軟に変えてあげることは、楽しく生きていくためにも大切なことでもあるのですが!
ネガティブに感じている今の自分を否定しなくてもいいんですよー
ということ。
実はとっても大切なんですよー。

「これはいいことなんだ、と思い込もうとした」服部の過去のお話。
カウンセリングに出会う前のお話。
当時の私は、恋愛も家族関係も仕事も友人関係も、
最悪にうまくいっておらず、どん底の状態におりました・・。
いうなら、周りの人から「否定されてばっかり」みたいな状態に陥っちゃったんですね^^;
そして当時の私は「私だけ、できてないから、これほど言われるんだ」「そうやって言われる私がダメなんだ」って自分をいっぱい責めていたんです。
だからね、
「どうしたら毎日がラクになるだろう。人といい関係を築けるだろう」と、ひとり悩む中で
「できるだけ笑顔で人と接しよう」とか
「すべて私が悪いのだから、怒らせないように正さなきゃ」って、限界まで自分を追い込んでいったんです。
内面に大きな不安や恐れを抱えながらも、
人前では笑顔を絶やさず、周囲から悟られないようにしている状態。
「ほほえみうつ」ってありますよね〜。
今から思うと、そんな状態だったのかもしれません。

ですから、当時、私のそばにいた人は
そこまで私が悩み、思い詰めていただなんて思ってもなかったみたい。
*
でもね、どれだけ人前では笑顔でいたとしても。
ふとした瞬間、ちょーーー大きな不安が襲いかかってきていました。
ふっと、電車から窓の外を見ているとき。
寝ようとお布団に入ったとき。
夜中に目を覚ましたとき。
忍び寄る、不安と怖れ。
もうねーーー、あんまりに大きな波すぎて
居ても立っても居られなかった。
そんな自分に、くったくたになってしまったとき
ブックオフで、とある本に出会ったのです。
それは「2週間で人生を変える本」みたいなタイトルの本でした。
その本は「1日目はこれをやってみましょう」「2日目はこれをやってみましょう」なんていう、2週間分のセルフワークが載っている本でした。
ひねくれものの服部はですね。
まず「なんか、うさんくさいな」って思ったんですよねー^^;
そんなことできるはずないじゃんって。
思ったんですけども・・・ね
でもねー・・
もし2週間で人生が変わるとするならば・・
やってみてもいいのかもしれない。
そんなふうに「うっかり」感じてしまった服部は
その本を必死に(でも、ひっそりと)実践しはじめたのでした。
日々に感謝をする、が、裏目に出てしまった理由
でね、いまでもよく覚えているのですが
その本の中にねー
「毎日”ありがとう”と思えることを探して、ノートに書きましょう」というワークがあったんですよ。
みなさんは「いいこと日記」って知ってますか?
寝る前とか、気づいたときに、1日3つぐらい、今日あったいいことを書いていくといいよーという、心理エクササイズ。
いいこと日記、英語だと「3Good Things」なんていいますね。
アメリカの心理学者であるマーティン・セリグマン教授が提唱したポジティブ心理学の有名なワークで、
幸福度や自己肯定感を高める効果があることが示されている、エビデンスのある方法なのですが・・
その本には3つどころではなく
今日から「1日1ページ」、感謝を拾い上げて書いていきましょう〜。とあったのですねー。
みつける方法としては・・大きく分けるとこんな感じでしょうか?
1:ネガティブなものから、ポジティブな面を見つけてみる(見方を変える)
2:日々の当たり前を見つけて感謝する。(いいことに意識を向ける練習)
3:普通に「ありがたいな」と思ったことを書く。
当時の私。
正直なところ・・・現実で起きることといえば、辛く悲しいことばかりだったのですが
その本の例を真似をしながら、必死に「いいところ」や「感謝」を探していきました。
まずはねー、遠い存在から「ありがとう」をはじめてみました。
駅員さん、今日も笑顔で送り出してくれてありがとう。
電車が時間通り動いてくれたおかげで、遅刻せずに済みました。ありがとう。
今日も3食ご飯を食べることができました。ありがとう。
今日はいいお天気だったから、洗濯物が乾きました。ありがとう。
今日も1日、無事に仕事を終えることができました。職場の皆さんありがとう。
素直に思えるものもあれば、無理やりこじつけたものもあるけれど・・
ベッドの横にノートとペンを置いておいて、
とにかく不安が沸き起こってきたときに「ありがとう」を思いつくままに書き出していったんですよ。
その結果、たしかに「いいこと」とか「恵まれていること」ってあるなって思えた面もあったんですよね〜。
「私もこんな人になりたいな〜」と思える人を見つけることができたり、世界の美しさに目を向けられるようになったり。
でもね、当時の私は・・ちょっと無理をしてたんだと思います。
日々積み重なる、しんどかったこと、悲しかったことの「いい面」を必死に見つけながらも
「こんなに恵まれているのに、落ち込んでいる私って傲慢だよ」
「この状態は幸せなことなの。辛いだなんて思っちゃダメでしょ」
「私がプラスに受け取れないからダメなんだ」
「もっと、この状態に”ありがたい”って思わなきゃ」
そんなふうに、自分に言い聞かせるようになっていったんです。
そして、潰れてしまったのですねー。
大切なのは、いま感じている「ネガティブな感情」も認めてあげること
このときに一生懸命取り組んだ
「どんなところにも、いいところを見てみる」とか
「いろんな角度で世の中を見てみる」という練習は、めっちゃくちゃ役に立っているんです。
当時、このワークに取り組んだことは
一生の財産だなって、自分で思っているのですが!
当時の私には「圧倒的に抜けていた」ことがあったのですよー。
それはね。
「自分の感情にまったく寄り添わないどころか、自己否定としてワークをやっていた」ことなんです。
こんな私はダメだから、もっとポジティブにとらえなきゃ。
こんなネガティブなことを感じてしまう自分がダメなんだ。
だから矯正しなきゃ。という発想から
変わらなきゃ、って自分を追い込んでたんですね。
つまり、誰よりも・・
私が、私をとっても粗末に扱っていた。
私が、私を罰していたんですね。
*
でね。なんでもかんでも当てはめなくていいのですけども
心理学では、こんな不思議な見方をするのですよー。
自分の外にいる人は、自分を映し出す鏡のような存在であり
自分が、どんなふうに自分を扱っているのかを映し出してくれている。
その視点からみたらね。
あの経験は、とっても辛かったけれど・・
あのとき登場してくれた、めっちゃ怖い人たち(って素直に書いちゃおう笑)は
「自分に自信を持つこと」や「自分を大事にすること」の大切さを、私に教えてくれてたのかもしれないな
って思ったりするんですよね。
そのぐらいのことがなかったら、ガンコな私は、きっと、もっともっと自分を傷つけて
誰にもSOSを出すこともなく・・ひとりぼっちの世界で生きていたように思いますもの。
なにより、あの出来事に遭遇しなければ
心理カウンセラーにもなってなかったと思いますしね!
人生って、なにがあるか分からないものです^^
そしてね。
今から思うと、ですけどね
あのときトラブルになってしまった人たちも、私と同じだった。
ただ、みーんなが自信がなかっただけ、だったんだろうなって思ったりします。
私たち、みんな、必死で生きていたってことなんだろうなって。
誰も、本当に悪い人っていなかったんだろうなって。
*
ですからね。
もしも、服部のように苦しくなっちゃっている方がいらっしゃったならば。
とらえ方を変えようと思ったときには「自分に優しくすること」も大事にしてあげてください。
へんにポジティブに振り切っちゃうのではなくてね
「そうだね」って、ネガティブな感情も認めてあげたり、寄り添ってあげてくださいね〜。
あなたの頑張りや、誰かを思う気持ち。
状況を変えたいと思った勇気、そして真の強さに目を向けながら、ね^^
「辛い」「悲しい」といった感情は、決して悪いものではないのです。
それらの感情があるからこそ、「私はこう生きたい!」という心の声に気付けたり
喜びや幸せを感じることもできたりしますからね。
*
そしてね、大事なこと。
自分の感じている感情を大事にしながら
「ああそうか。そうとらえたら私は気持ちが軽くなるな」って思う、
あなたなりの「とらえ方」を見つけていただけたらなって思うのです。
誰かにとっての正解じゃなくてね。
あなたにとっての幸せを感じられる「とらえ方」。
心が「ああ、そうだ。私、これを大事にしたかったんだ」って感じるようなとらえ方。
きっと、あるはずですからね。

とらえ方を変えるためには「人と取り組む」のが近道
私もそうだったのですけども・・
セルフワークだけで「自分らしさ」を見つけたり「とらえ方」を変えるって、
出来なくもないのですが、すっごく難しい&時間がかかったりするんですよね。
客観的に見てくれている人がいないことで
方向が違うままに突っ走った結果、裏目に出てしまったり
取り組んだからこそ「こんなに取り組んだのは何だったんだ」なんて・・悲しい思いをしちゃうなんてこともあったりしますし(はい、服部です!)
ひとりで取り組んで、ひとりで結果を出そうとすることって
ある意味、安全ではあるのですが・・・
けっきょくのところ、自分の価値観の中だけで考えているので、違う見方って、でてきにくかったりするんですよ。
そしてなにより・・・
抱えている、しんどいものは、誰かに分かち合ってもらうこと。
つらいときには、頼らせてもらうこと。
どんな自分も、優しい言葉、あたたかい目線で、見てもらう経験。
自分で希望が見えなくなっちゃっているときには、
自分以上に、自分のことを信じて希望を見続けてくれる存在がいることが、
自分の枠を壊していく力をくれたりしますからね。
まぁ・・・・難しいことはさておき。
セルフワークで、十年ほど空回った服部から言わせていただくとするならば。
大切なあなたの時間、悩む時間はできるだけ短縮して、
できるだけ幸せを味わう時間に使っていただけたらなと・・・身をもって思ったりしますよ。
ですからね。
良かったら私たちもお役に立たせてやってくださいね^^
大切なあなたの参考になれば幸いです。

***

直近の面談カウンセリングスケジュール
開催場所は、名古屋・東京ともに、弊社カウンセリングルーム(個室)です。
名古屋(鶴舞)Orオンライン(ZOOM)
名古屋ルームまでの道のり
2月8日(土)10時、13時、16時、19時
2月9日(日)10時、13時、16時、19時
2月11日(火)10時、13時、16時
オンライン
2月6日(木)13時、16時、19時
東京(駒場)出張Orオンライン
東京ルームまでの道のり
2月21〜23日(金土日)
オンライン1DAYワークショップ
なりたい自分になるための1DAYレッスン〜見方を変えてみる〜
次回開催は2025年5月ごろを予定しております。
詳しいスケジュールと、ご予約方法はこちら
