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服部希美
心理カウンセラー/講師
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「なにやってもうまくいかない」時に潜む「自暴自棄」

いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス 服部希美です。

「あーー、なにやってもうまくいかないなぁ」
「もーーー、なにもかも嫌だー」
「そんなこと言ってるわりに、なーんにもやってないじゃん自分」

ありますよね〜、こういう気持ちになること!

踏んだり蹴ったりなことが起きたりだとか、
あっちこっちで叱られて、その上、タンスの隅に小指をぶつけちゃったりして
ああもう、いい加減にしてよ!なんて、イライラしちゃう日。

「ああもう、やってられないよ!」
そんな気持ちを飲み込むかのように
やけ酒や、やけ食いをしちゃう、とかね〜。

べつにね、大問題が起きているわけじゃなくてもね
「なんかー・・から回っているぞ!?」みたいなこと、誰しもあると思うのです。

でもまぁ、たまにならいいですよね。
そういうときもあるね、って自分を慰めてあげられたりもします。

でもね、なんかずーーっとこの感覚がお友達。
一向に抜け出せないんだけれど、どうしよう。

そういうときもあると思うのですね。

自分で自分を追い詰める「自暴自棄」の心理

自暴自棄、というのは「投げやりな行動をして、自分を駄目にすること」

なにかしらで自分に対して希望や自信がなくなってしまったことで
「もうダメだ」と未来やいまに絶望し、自分で自分のことをダメにするような行動をしてしまう

この状態を自暴自棄、なんていいます。

私たちは「不安」がとっても苦手なんですよね。

たとえば、バラエティ番組とかで
風船を膨らまし続けている状態で山手線ゲームみたいなことをして
風船が破裂した時に持っていた人が負け、みたいなコーナーってありますよね。

「ああ・・・もう割れる、割れちゃうかも!」

テレビ番組を見ているだけなのに、すっごくハラハラしませんか?

私たちは、こういう「いつか壊れる」
「いつかダメになる」という不安って、すごく苦手なんですね。

だから、なんとか不安をコントロールしたいという欲求が生まれたりするんです。

つまり・・・「どうせ壊れるなら、自ら壊しちゃいたくなる。」

自分で壊すなら、いつ壊れるかという不安は感じなくて済みますからね。

つまり「自分や未来に悲観している分だけ、自ら壊したくなる」というわけです。

自暴自棄って、わかってやってる場合も多いのですが
無自覚でやらかしちゃう場合も多いんですよねーー。

ちなみに・・
自暴自棄の裏には「罪悪感」があると言われています。
罪悪感は「私は罪深い人間で、罰せられるにふさわしい」と感じる気持ちです。

たとえば、なぜか周りから怒られることを言っちゃったり
冷静に考えたら、どうしてそんなことをしちゃったんだろう??なんてミスをしちゃう。

他にも、やらなきゃいけないことがあるんだけれど
まったくやる気が起きなくて、集中できないとか。

時間がないわけじゃないんだけれど、いろんなことが面倒くさくなったり。
生活がだらしなくなってしまったり、失言が増えてしまったり・・

自分を窮地に追いやっちゃったり
人の地雷を踏み抜いてしまったり^^;

自らの手で追い込んでいってしまう。

こういうときは、自分の中の罪悪感からきていることも多いのですよ。

私たちの心は「自分の思っていることと外側を一致させたい」という欲求があるので
罪悪感を抱えていると「わざと罰せられるようなこと」や自分をまるで陥れるかのようなことを
無意識のうちにやってしまうんですね。

もしもこういうパターンにあなたが陥ってしまっているとしたら
とってもとっても、苦しかったと思います。

よく、ここまで頑張ってこられましたね。

まずは、自暴自棄になってしまうぐらい
自分が絶望を感じていたこと、その中でもがき頑張ってきたこと・・
理解し、受け入れていくことからはじめてみましょうね。

そして、背負ってしまった罪悪感をおろし
いままでの自分、そしてこれからの自分を
大切に思う気持ちを育てていけるといいですね^^

ケースバイケースではありますからね
根本的なところから取り組みたい方は、
個人カウンセリングもご利用いただけたらなと思うのですが

ひとつ、お伝えしておくといいかなぁと思うのは・・
「あなたの罪悪感は、誰かを思う愛なんですよ」ということなんですよね。

私たちは、どんなことに「罪」を感じるのでしょう?

大切なものを傷つけてしまった、上手く愛せなかった、
全力を尽くせなかった、喜ばせてあげられなかった・・・いろいろあるのかなと思います。

でも、どうしてそれほどまでに罪を感じるのか?それは

あの人を大切にしたかった、愛し抜きたかった
喜ばせてあげたかった、救ってあげたかった、あの人の喜びでありたかった

そんなあなたの愛からきているんですよ。

あなたが、苦しみながらも
諦めずにここまで歩んできた理由は・・いったい、どうしてなのでしょうね。

もしあなたが、自暴自棄になってしまっているとしたら
思うようにいかないことも、いっぱいあったと思うのです。
でもね、いつでも、どんなときだって、
それだけの大きな愛情を持って頑張ってこられた、ということだと私は思いますよ。

自暴自棄のエネルギーをね、
あなたが受け入れ、大切にしていくことができたなら。
あなたは、大切な人の心の暗闇を照らす、一筋の希望の光にもなれます^^

もう一度、誰かを愛したり、
あなたがこの経験から得た学びを
「同じ苦しみを抱えてしまう人が減りますように」と、誰かに使っていくこともできると思うのです。

「大丈夫だよ。そういうときもあるね。」
「きっと、この先には光があるよ」
「光の手前が、一番暗いんだよ」なんてね。

自暴自棄になっている時には、まず休むことも必要だったりもしますから
どうぞあなたのペースで、取り組んでみていただけたらなと思います。

まずは「そうか。いま自分は自己攻撃しちゃっているんだな」
そんなふうに気づいてあげることから始めてみましょうね。

気づくことができるだけでも、止めることが選択できますから。

そしてね。自暴自棄になってしまう自分を責めるのではなく
それだけの愛が自分の中に眠っていて、いま、なにかをつかもうとしているんだ。
そんなふうにも思ってみていただけたらなと思います。

応援していますよ^^

参考になれば幸いです。

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