「こんな風になれたらいいな」
「こんなものが手に入ったらいいな」
私たちは日々「欲しいもの」「なりたいもの」という「欲求」を感じながら生きています。
欲求があるからこそ、色鮮やかに世界が見える。
心が喜びに満ち溢れたりします。
でもね、カウンセリングでは
「私、なにがしたいんだろう」
「私、何が好きなんだろう」
「自分の気持ちが分からなくなっちゃった」
「いったいどうしたいのか、自分でもわかりません」
こういうご相談を結構いただくのです。
こんなとき、私のカウンセリングでは
「本当にわからない」というよりも「気づきたくない」状態にあるかもしれないって、
角度を変えてみてみることがあるのですよね。
で、クライアントさまにお伝えすると、
「ええ？気付きたくない？
自分の気持ちが分からなくて迷っている、今の状況がしんどいから
カウンセリングに来ているんじゃないですか、服部さん！」
な～んて言われることもあるのですけども
「じゃあじゃあ、もしあなたが今日、
本当の気持ちに気づいちゃったとして、困ることがあるとすれば何ですか？」
ってご質問してみるとですね
案外「何にも困らないですけど！」って即答される方より
「う、う～ん・・・」って、いろんな感情を感じ始める方のほうが、多かったりするのですよね。
いつもありがとうございます。
カウンセリングサービス服部希美です。
今日は、私は一体どうしたいんだろう？
自分の気持ちが「分からなくなっちゃった」ときについて
現役心理カウンセラーの視点から、原因と解決のヒントをご紹介します。
本当の気持ちに気づくことは、怖い？！という視点を持ってみることで見えることがある
実は私たちの心は
「自分の本当の気持ち」に気づくことを
けっこう怖いと感じていたりするみたいなんですよね。
たとえば、、長年お付き合いしている彼と
結婚するかどうかで悩んでいるAさん（女性）
彼は悪くはないんだけれど、
なんというか・・・優柔不断で、頼りない一面が見え隠れしている。
恋人としてはいいんだけど、
結婚となると、どうなんだろうって思ってしまう自分がいる。
そんなことを考えている時点で、
彼のためにも、お別れしたほうがいいんじゃないか？
って思うのだけれど・・決められない。
そもそも私、結婚がしたいんだろうか？
結婚がしたいだけで、彼とお付き合いしているんじゃないのか？
そんなことまで、ぐるぐるし出して
彼のことを好きだと思う気持ちも、
彼じゃないのかなと思う気持ちも、
結婚したいのかも、したくないのかも、
別れたいのか、別れたくないのかも
・・・・良く分からなくなっちゃいました。
こんなケースを
カウンセリングでお聞きすることは少なくありません。
多分、この状態ってすごく苦しいと思うのですよね。
日によって気分が変わっちゃうことも多いでしょうし、
じりじり追い込まれていく感覚がしちゃいますから。
で、ですね。
こんなときに「例の質問」をしてみるわけです。
「もし今日、あなたが本当の気持ちに気づいたとして、
困っちゃうことがあるとしたら何でしょう？」
そうするとですね。
いまでもこんなに子供な私が、奥さんになるだなんて。
とても自信がなくて怖いです。
どうやら大好きな彼のために、
いい奥さんになってあげたいという気持ちがプレッシャーになりすぎていて、前に進むのが怖い状態にある。
こんな風に「困ること」が出てくることって、けっこう多いのですね。
一見「結婚が進む」っていいこと、のように思いますよね。
でも、こんな風に「自分の本音に気づきたくないとき」って、
なにかしら「気づいたら困ること」があったりするのです。
気づきたくない気持ちの裏に、愛があるとしたら
その他、結婚やパートナーシップ関連で出てくることが多いのは、
お父さんが寂しい思いをしちゃうんじゃないか、とか。
お父さんの娘でいられなくなっちゃうのが寂しい、とか。
（お母さん、の場合もありますね）
お姉ちゃんやお友達より先に結婚したら
相手が悲しむんじゃないかな？とか。
自分の本当の気持ちを優先させちゃったら
大好きな人を悲しませるんじゃないか？って心配していたり。
そのぐらいに彼のことを大好きになりすぎたら
彼から裏切られたときに立ち直れない・・とか。
かつての心の傷がお邪魔していたり。
このあたり、ですかね。
もちろん理由はケースバイケースなのですが
その方なりに「困ること」があったりするのですよ。
しかもその理由は
「愛する誰かを想う気持ち」からきていることが多いのですね。
ですから、カウンセリングではこういうとき
「そのひっかかっているものって、本当？？」って見つめなおしたり、
未完了になっている想いを癒していくお手伝いをさせていただくことで
「気づいたら困る」状態から
「困る理由を手放して、その流れに乗れる」よう、サポートさせていただくんですね。
今回は「お付き合いしている彼との結婚」を例に挙げましたが
この「本当の気持ちに気づきたくない」心理は、恋愛だけに限りません。
仕事、趣味、対人関係・・・ありとあらゆる場面で私たちは
「自分が本当に欲しいもの」に気づきたくない心理が働くことがあります。
もしあなたが、自分の気持ちを見失い
私っていったい、なにがしたいんだろう？って
迷ってしまったときには
私が本当にやりたいことに気づいて、困ることがあったとしたら何だろう？
誰のために、誰の気持ちを優先してあげたくて気づかないようにしているんだろう？
そんな風に「自問自答」してみてください。
そして、、果たしてそれは本当だろうか？
違うやり方はないのか？考えてみるといいかもしれませんね。
どうぞお気軽に、カウンセリングもご利用くださいね。
あなたが本当に欲しい幸せに気づき、
あなたも、あなたの大切な方も
心からの笑顔で過ごせる毎日がやってきますように。
応援してますね。
恋に仕事に対人関係に・・がんばるあなたを「心理」でサポート！
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