お盆、正月。
お休みは嬉しいんだけど、
実家に顔を出すのが、なんだか、憂鬱になってしまう。
だって、
「最近、どうしているの?」
「仕事は、順調なの?」
「で、結婚はまだなの?」
「そろそろ、子どもは出来たの?」
久しぶりに顔を合わせる、身内からの質問攻撃に
大ダメージを喰らってしまうから><
もちろん、心配から言ってくれてるのも分かっているし、
何も言われないのも、なんだかモヤモヤすると思うけど。
「いい報告が出来るなら、自分からしているし!><」と心の中で、嘆いてみたり。
「私の問題なんだから、ほっといてよ!」なんて反論しても、場の空気が悪くなるだけだし。
「まぁ、そのうちね」ってスルーしてみても、
場は保たれても、自分のダメージは減りはしないわけで・・
この、「やりきれない気持ち」はどうしたらいいんだろう?
こんなときって、ありませんか?
実家に顔を出すのが憂鬱。その裏側にある「親の期待に応えたい」優しい気持ち
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
カウンセリングサービス 心理カウンセラー服部希美です。
お盆や、お正月。 親元を離れて過ごされている方の中には、
実家に顔を出される方も多いのではないでしょうか??
もちろん、楽しい気持ちで帰郷される方も多いと思うんですけどね。
両親との葛藤、というのは
誰しも大なり小なり持ち続けるもの、と言われていますし、
どうしても距離が近いので、
「こんなところが嫌だなぁ」「しんどいなぁ」って思うことって、たくさんあると思うのですが。
この憂鬱な気持ちの中には・・・
「親の期待に答えられなくて、ごめんね><」 という、
親の期待に応えなくてはいけない、という心のパターンが、あなたの中にあることが多いのですね。
*
私たちは子ども時代、親に愛してもらいたくて、喜んでもらいたくて、
「親の望むいい子」になろうとしてしまうことってあるんですよね。
その延長で、あなたが
「親が望むように、結婚してあげなきゃいけないのになぁ」
「親が期待するように、孫を作ってあげなきゃいけないのになぁ」
って感じていたとすると、どうでしょう?
親は、そんなつもりで言ってない場合でも、
「最近、どうしているの?」
「仕事は、順調なの?」
「で、結婚はまだなの?」
「そろそろ、子どもは出来たの?」
という言葉を聞くだけで、期待されているように感じて、
ものすごくプレッシャーになってしまったりしますし、
その期待に応えられないことで、
罪悪感を感じて、憂鬱になってしまったりすると思うのですよね。
![KAZ96_arakawa-thumb-815xauto-18293](http://livedoor.blogimg.jp/cs_nozomi/imgs/a/0/a093ebb5.jpg)
親から期待されること、頼られることは、基本子供にとっても嬉しいもの。
本当に期待されているのか、されていないのかはおいておいて。
期待されてるって感じるのは、シンドイよね・・って
思われる方も多いと思うんですが、
子供のころの私たちって、実は
「親に期待される」ことが、嬉しかったりもするみたいなんですよねー。
ここがすごくポイントで。
価値を見てもらっていることを感じたり、
大好きで笑顔でいて欲しい親に対して、お役にたてている喜びを感じたりして、
自分の存在意義にもなったりするのです。
私も、大好きな人の力になれている!
これは大人の私たちも喜びとして感じますよね。
とはいえ、です。
だんだんと成長してくると、
「親の期待」と「自分の生き方」の方向性が合わなくなる事が多いんですよね。
「親を見捨てるか、自分の幸せを選ぶか。」
そこで葛藤がでてくるのだけれど・・
よくよく考えるとね
自分の幸せを選ぶことと、親を見捨てることはイコールではないわけです^^;
自分の人生を、自分で決める。
そういうプロセスを経て、
両親とは、今度は「大人の関係」としていい関係を築いていくことができるわけですね。
でも、ここで、
親を愛するために「親の期待に添う」ことばかりを考えて
自分の人生を選択してしまうと、
なんだか、窮屈に感じてしまったり、
生きている実感が薄くなってしまったり、
被害者意識を感じやすく、不平不満を感じやすくなったり。
誰かに決めてもらわないと不安(自分の意志で決められない)なんて状態になったり、
無意識に、
次の世代にも、同じことを要求してしまったりすることがあるんです。
親を愛する手段は、期待に応えるばかりじゃない!
・・・・親を愛する手段って、
「自分を犠牲にして、親の期待通りに生きる」ことだけではないと思うんです。
大人になったあなただから出来る、
そして、ご両親のことをそこまで大切に思ってきた
優しいあなただからこそできる「愛し方」があるのではないか、と私は思うのです。
そのためには、まず自分が楽になって。
ちゃんと「幸せになる」ということが大切なんですよね。
*
親からの期待を感じて、しんどい場合は・・・
「親の期待に応える」生き方から、
「自分の意思で生きる」生き方へとシフトチェンジするぞ!って、「自分が決める!!!」
ここがとっても重要です。
反発なんてしなくていいんですよ。
ただ、あなたの心の中で粛々と「決める」
それだけで、いいんです。
「私は、私の幸せを選ぶ」と心が決まってくれば、
周囲の意見は一意見、として軽く受け答えられたり、
距離を上手に取れたりするようになってきます。
相手にも覚悟が伝わるので、
何も言われなくなる、ということもあったりしますよ。
*
期待に応えることばかり考えてきて、自分の気持ちがわからなくなっちゃっている人も多い
とはいえ、期待に応える心理パターンがある方は、
「相手の気持ちに従う」ことばかりで、
「自分の気持ち」を置いてきぼりになっている場合が多くて
たとえ周りが、「あなたの好きに、生きていいよ」って言ってくれたって、
自分の欲しいものや、幸せが分からなくなっちゃってたりする場合もあったりします><
![DSC_0027-600x401](http://livedoor.blogimg.jp/cs_nozomi/imgs/c/f/cf5dd1b0.jpg)
そんなときには、ちょっと練習として、
自分が「好きなもの」「興味のあるもの」「ワクワクするもの」に
たくさんたくさん触れて、心を動かしていきましょうね。
自分の内面にあるものや、不安や焦りをみるのではなく、外へ意識を向け
「楽しもう!」という意欲を持ってみてください。
また、自分に自信がなかったり、
「過干渉な親」であった場合、
「自分の意見で行動する」ことに対して、
心理的抵抗が強く出てくることも多いです。
とくに、「親の気持ち」「自分の気持ち」がくっついて同化している
「癒着状態」を手放して、「自立する」ことって、とっても大変なんですよね。
何度も何度も、心の中で
「私は、私の幸せを選択する!」と決めることが必要になってきます。
癒着を手放す時って、罪悪感がでやすいので、
ひとりで取り組むのが辛いときには、
誰かに応援してもらったり、
あなたの周りで、楽に幸せそうに過ごしていらっしゃる方に
影響力をもらったり、経験談をきいてみるといいかもしれませんよ。
自分以外の親子関係の話を聞くと、
「・・・え?それでいいの?」って思う発見、けっこうありますから。
行き詰った時には、カウンリングもお使いくださいね。
参考になれば、幸いです。
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