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服部希美
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パートナーの過去に嫉妬するのはなぜ?過去の恋愛が気になる心理と対処法

恋人のSNSを、つい過去までさかのぼってしまう。

見なくていいと分かっているのに、
何年も前の写真に、知らない誰かと並んで笑う姿を見つけて、胸が痛い。

あるいは、デート中に「ここ、前にも来たことがあるんだよね」と言われて、
その「前」が誰とだったのか、気になってしまう。

さっきまで楽しかったのに、急に気持ちが沈んでしまう。

今付き合っているのは自分なのに。
過去はもう終わったことなのに。

頭では分かっていても、気になる気持ちが止められない。

そんな自分に、疲れてしまっていませんか?

今日は、パートナーの過去に嫉妬してしまう心理と、
気持ちが苦しくなったときに大切にしたいことについて、書いてみたいと思います。

目次

恋人の過去に嫉妬してしまうのは、おかしいこと?

恋人の元カノや元彼、過去の恋愛が気になるというご相談は、カウンセリングでもよく伺うテーマです。

とはいえ、お話をじっくり伺っていると、過去そのものよりも、「こんなことで嫉妬する自分が嫌」という気持ちに苦しんでいる方も少なくないように感じます。

「私って重いのかな」
「心が狭いのかな」
「こんなことを気にするなんて、子どもっぽいよね」

ってね。

嫉妬しているときって、ただでさえ苦しいもの。

それなのに、「こんなことを気にしちゃダメ」と自分を責めてしまうと、ますますしんどくなってしまいますよね。

でもね。

嫉妬することと、心が狭いことは、必ずしも同じではないんです。

嫉妬は、大切な人との関係が脅かされるかもしれないと感じたときに生まれることのある、自然な感情です。

そして、その嫉妬の奥には、ふだんは気づきにくい、その人にとって大切な願いが隠れていることもあるんですよ。

パートナーの過去が気になる心理。「特別な存在でいたい」という願い

たとえば、パートナーの過去の恋愛を知ったとき。

「私より、元カノのほうが好きだったのかな」
「今でも、あの人のことを思い出すことがあるのかな」
「私は、この人にとって本当に特別な存在なのかな」

そんな不安が浮かんでくることがあります。

前にも同じ場所に、別の誰かと来ていたこと。
相手にとっての「初めて」が、自分ではなかったこと。
自分の知らない相手の一面を、過去の恋人は知っていること。

そんなことを考えているうちに、なんとなく寂しくなってしまう。

このとき、本当に苦しいのは、過去の恋人の存在そのものというよりも、

「私は、この人にとって特別な存在でいられるのだろうか」

という不安なのかもしれません。

大切な人にとって、たくさんの中の一人ではなく、代わりのきかない特別な存在でいたい。

そう願うのは、ごく自然なことですよね。

ただ、その願いが強くなるほど、相手の過去と自分を比べて、苦しくなってしまうこともあるのです。

見たくないのに、恋人の過去のSNSを見てしまうのはなぜ?

ところで、パートナーの過去が気になるとき、見なければいいと分かっているのに、ついSNSを調べてしまうことってありませんか?

実は、こうした行動の背景にも、不安が関係していることがあります。

「何もなければ、安心できるはず」
「過去の恋人のことが分かれば、もう気にならなくなるかもしれない」

そんなふうに、不安が強すぎる時って
安心するために情報を集めようとするんですね。

でも、実際にはどうでしょう。

昔の写真を見つけて、楽しそうな二人の姿に傷ついたり。
何年も前の投稿なのに、「私といるときより幸せそう」と比べてしまったり。
安心したくて調べたはずなのに、かえって不安になる材料が増えてしまうこともありますよね。

そして、また気になって調べてしまう。

そんな悪循環に入ってしまうこともあったり・・

ですから、過去を調べたくなったときには、少しだけ自分に聞いてみてほしいのです。

「私は今、何を知りたいんだろう?」

そして、

「何が分かったら、安心できると思っているんだろう?」

もしかすると、本当に欲しいのは過去の情報ではなく、
今のパートナーから愛されているという安心感なのかもしれませんね。

過去の恋愛への嫉妬には、子どもの頃の寂しさが関係していることも

そして、もうひとつ。

パートナーの過去が気になって仕方がないときには、もっと昔の寂しさが関係していることもあります。

たとえば、小さい頃。

大好きなお父さんやお母さんが、自分以外の誰かを大切にしている姿を見て、寂しくなった。

体の弱いきょうだいに、親がつきっきりだった。

共働きで忙しそうな両親を前に、寂しさをひとりで我慢していた。

そんな経験があったとしましょうね。

子どもにとって、「関わり方は違っても、自分も同じように愛されている」と感じ取るのは、なかなか難しいことがあります。

「お母さんは、私よりお兄ちゃんのほうが好きなのかな」
「私は、一番大切にはしてもらえないのかな」

そんなふうに感じて、寂しくなってしまうこともあるわけです。

もちろん、すべての嫉妬が子どもの頃の経験から生まれるわけではありません。

ただ、子どもの頃に感じた「私よりも、ほかの誰かが大切なのかな」という寂しさが、大人になってから、似たような場面でよみがえることはあります。

そして、大切なパートナーと出会ったとき。

過去の恋人の存在に触れたことで、あの頃の寂しさが刺激されてしまうこともあるんですね。

今のパートナーに愛されていないわけではない。

それでも、なぜか不安になってしまう。

そんなときには、今の出来事だけでなく、昔から抱えてきた寂しさにも、少し目を向けてみるといいのかもしれません。

恋人の過去への嫉妬がつらいときにできる3つのこと

では、パートナーの過去が気になって苦しいときには、どうしたらいいのでしょうか。

ここからは、気持ちをラクにするために大切にしたいことを、3つご紹介しますね。

1.嫉妬してしまう自分を、まず責めない

大人になった今なら、「相手が過去に誰かを大切にしていたこと」と「今、自分が大切にされていないこと」は別の話だと、頭では分かっているかもしれません。

それでも気になってしまうときは、まず、その気持ちを感じている自分を責めないところから始めてみましょう。

「もう過去のことなんだから」
「こんなことで嫉妬するなんて」

そんなふうに自分を責めていると、嫉妬の苦しさに加えて、嫉妬する自分まで嫌いになってしまいますからね^^;

「そっか、私は今、不安なんだな」
「大切な人の特別でいたいんだな」

まずは、そんなふうに自分の気持ちを認めてあげてくださいね。

2.嫉妬の奥にある、自分の本当の気持ちに気づく

嫉妬しているとき、私たちはどうしても、過去の恋人やパートナーの言動に意識が向きやすくなります。

でも、少しだけ自分の心にも目を向けてみましょう。

「私は、この人にとって特別な存在でいたいんだな」
「私のことを、一番大切に思っていてほしいんだな」

そんな願いに気づくことがあるかもしれません。

そして、もしその奥に寂しさがあるようなら、少しだけ耳を傾けてみてください。

本当は、どんなふうに愛されたかったのでしょう。

どんな言葉をかけてもらえたら、安心できたのでしょう。

「私のことも、ちゃんと見てほしかった」
「私だって、一番に選んでほしかった」

そんな気持ちが出てくることもあるかもしれませんね。

嫉妬を無理になくそうとするよりも、その奥にある気持ちを理解してあげること。

それが、心をラクにしていくための、大切な一歩になることもあるのです。

3.過去と比べるよりも、「今」の二人に目を向ける

そして、ここも大切なところなのですが。

過去ばかりを見ているとき、私たちは目の前の「今」を見落としがちです。

たとえば、パートナーがあなたのために考えてくれたこと。
忙しい中でも、会う時間を作ってくれたこと。
一緒に笑ったこと。
あなたに向けてくれている、ささやかな優しさ。

そうした「今、ここにあるもの」にも、少しずつ目を向けてみてください。

もちろん、無理に「私は愛されているはず」と思い込む必要はありません。
不安なことがあるなら、相手に自分の気持ちを伝えてみることも大切です。

ただ、過去の恋人と自分を比べ続けるよりも、今の二人の間にあるものを見つめていく。

そんな時間も、少しずつ増やしていけるといいですね。

過去を変えることはできないけれど、
これから二人で過ごす時間は、いくらでも育てていくことができますからね。

大切な人の「特別」でいたい、あなたへ

大切な人にとって、特別な一人でいたい。
誰かと比べられることなく、私を選んでほしい。
そんな願いを持つことは、決しておかしなことではありません。

そして、パートナーの過去に嫉妬してしまうからといって、
あなたの愛情が足りないわけでも、心が狭いわけでもないのです。

もしかしたら、その嫉妬の奥には、
ずっと大切にしてほしかった気持ちや、ひとりで抱えてきた寂しさがあるのかもしれません。

もしそうなら、まずは、その気持ちに気づいてあげてくださいね。

「私も、大切にしてほしかったんだね」

って。

そして、今のあなたが受け取っている愛情にも、少しずつ目を向けていけるといいなと思います。

過去の誰かと比べなくても、あなたはあなたとして、大切にされていい存在なのですから。

これから二人で育てていく幸せが、あなたにとって、あたたかなものになっていきますように。

*

嫉妬の奥にある寂しさは、ひとりで向き合おうとすると、かえって苦しくなってしまうこともあります。

「どうしてこんなに気になってしまうんだろう」

そんなふうに感じたときは、カウンセリングで一緒に、その気持ちをゆっくり紐解いていきましょう。

参考になれば幸いです。

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