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服部希美
心理カウンセラー/講師
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愚痴を聞くたびに疲れてしまう理由|相手の感情を背負わないための心理学

会話が、いつのまにか愚痴や不満になっていく。

相手を大切に思うからこそ、
話ぐらいは聞いてあげたいなと思うけれど、
話を聞き終わったあと、どっと疲れてしまう。

そんな経験、ありませんか?

話している最中は気にならなかったのに、
帰り道に頭の中で相手の言葉がぐるぐるしたり、気を遣いすぎていたことに後から気づいたり。

そして優しい方ほど、
「なにも言ってあげられなかったな」
「相手も大変なのに」
「疲れたなんて思う、私って冷たいな」
なんて、自分を責めてしまうこともあるかもしれませんね。

目次

"相手のネガティブな感情"より、「その人といるときの自分の状態」に疲れているという視点

こういうとき
「ネガティブな会話自体が、私を疲れさせるんだ」って感じやすいと思うのですが
深層心理からすると、「ネガティブな感情に触れたから疲れる」とは限らないのですよね。

たとえば、友人の悲しみや不安のお話を聞いていて
自分が救われた気持ちになることもあったりしますよね。

本音を話かせてくれてありがとう。
そんなふうに絆が深まることもあったりします。

一方で、疲れてしまう関係では、こんなことが起きていることが少なくないのですね。

  • 相手の機嫌をずっと読んでいる
  • 否定しないように神経を張り続けている
  • 励まさなきゃ、元気にしなきゃと思っている
  • 相手の感情を、自分が処理しなきゃいけない気がしている
  • 話を聞きながら、自分の感覚を後回しにしている

つまり"ネガティブ"そのものに疲れているというよりも
「私がなんとかしてあげなきゃ」という思いに疲れていることって、少なくないんです。

なぜ、相手の感情を"自分のもの"にしてしまうのか

正直なところ。
こういうお悩みを抱えていらっしゃる方は、
それだけ人の気持ちに敏感で、丁寧に関われる人だと思うんです。

その大きな優しさとか、相手の気持ちを繊細に汲み取れる感性とかって
本当にすごいことだと思うのです。

そうやって人を愛してきた。
そのこと自体が間違いとか、お伝えしたいわけじゃないんです。

ただ、あまりに聞き手側が疲れちゃう、そんな時には
その優しさの裏側に、こんな感覚が隠れていることがあるようです。

「相手を元気にできなかったら、私のせいな気がする」
「不満を言わせてしまったら、私が悪いのかもしれない」

つまり、「相手の感情の責任が、自分にある」という感覚が、
無意識のうちに働いていたりするんですよね。

これは性格の問題というよりも、
これまでの人間関係の中で身につけてきたパターンであることが多いです。

たとえば、親の機嫌を読むことでバランスをとってきたり
「空気を読める子」でいないとダメだよねって思ってきたり。

そういう経験が積み重なると

誰かがネガティブな感情を持ったときに「自分がなんとかしなければいけない」

という反応が、自動的に起きるようになっていきます。

だから、会話が終わったあとも心が休まらない。
頭の中で「もっと違う言い方があったかな」「私の返事、冷たかったかな」と、反省会が続いてしまうんですよね。

「共感」と「背負う」は、こんなふうに違う

「大変だったんだね」と相手を理解しようとすることと、
「私がなんとかしなきゃ」を引き受けることは、実は、同じではありません。

たとえば、友人が「仕事がつらくて、もう限界かも」と打ち明けてきたとします。

共感は、「それは本当につらかったね。ずっと抱えてたんだね」と、相手の気持ちに寄り添うこと。

背負うは、「私が何か言ってあげなきゃ」「元気にできなかったら申し訳ない」と、相手の感情の行方を自分が引き受けようとすること。

言い換えてみれば、共感は、相手と「並んで」いるような状態です。
相手の話に耳を傾けながら、相手が見ている景色や感じているものをいっしょに見る、という感じでしょうか。

一方、背負うのは、相手の荷物を自分が背負ってしまう状態。
それでは、二人分の重さを一人で運ぶことになってしまいますね。

罪悪感を抱えながら、距離を取っていい

苦しさや不安を抱えているときって、
誰しも、ネガティブな言葉が増えてしまうことがあると思うのです。
誰かに受け止めてもらうことが大事な時だって、あったりします。

きっとね、背負いやすい方は、その気持ちも痛いほど分かる方なんじゃないかなって思います。

ご自身も、人知れず我慢をしたり、
わかってもらえない寂しさを、ぐっと耐えてきた時間が多かったりするかもしれませんね。

でも、気持ちもわかる分だけ
相手を大切に思う分だけ

「相手も辛いんだから、私が我慢しなきゃ」という方向に向かいやすいとしたら。

相手のことを大切にするように
自分のことも大切にする

そんな自分の声を、大切にしてあげるとき、かもしれませんね。

そんな中でもし「少し距離が必要かもしれない」と感じたとき。
正直なところ・・罪悪感が出てくると思うんですよね^^;

これまでずっと「相手を支えなきゃ」と思ってきた人ほど、
距離を取ることに罪悪感を感じやすいと思うんです。

なんだか、見捨てちゃうような気がしちゃう。

むしろ、この罪悪感が辛いからこそ
引き受け続けちゃう方も、いらっしゃるんじゃないでしょうか。

そのお気持ちもね、わかる気がするんです。
大切な人を見捨てたくなんてないですものね。

相手が身近な人であればあるだけ、大事な人であればあるだけ
苦しさを感じちゃっている自分を責めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

でもね、そんなときには
こう考えてみてほしいのです。

毎回ぐったりしながら会い続けることと、
自分の余裕を保ちながら関わり続けること。
どちらのほうが、本当の意味で力になれるだろうか。

距離を取ることは、関係を切ることではありません。
自分が安心して関われる状態を守ることで、
長く、誠実に関わり続けられるようになることもあります。

「私はいま疲れているんだな」「少し休みが必要なんだな」

そんな自分の声を、大切にしてあげてくださいね。

これから、どんな関係を選んでいく

相手のネガティブ発言に辛くなる。

これは、あなたが弱いからでも、冷たいからでも、
受け止め方が悪いからでもありません。

相手の感情を、自分のことのように抱えてきたから疲れていたんです。
それはずっと、あなたが誰かのそばで精一杯愛してきた証拠でもありますよ。

だから、これからは「どう我慢するか」ではなく
「どう関わるか」を少しずつ選んでいけるようにいけたらいいですね^^

相手の感情に寄り添いながら、でも自分のことも大事にする。
そういう関わり方は、練習していくことができますからね。

まずは「疲れに気づいたとき、自分を責めないこと」
「疲れちゃったな、と思う気持ちの奥には、相手を思う愛が十分にある」と気づいてあげること。

それが、関係を変えていく、最初の一歩。

とはいえ、引き受けすぎて
どこまで自分が引き受けるものなのか分からなくなっちゃってたり

相手の気持ちになんて寄り添う余裕なんてないわよ!
むしろ、相手を責めたい気持ちでいっぱい!
そんなに私を責めないで><

すでに背負うことが当たり前になっていて
相手が甘えすぎて、しんどいです><

そんなふうに感じちゃうときには
一度立ち止まって、自分のケアからはじめましょう。

心の根っこのパターンから変えていくのもおすすめですよーー。

お気軽にカウンセリングもご利用くださいね。

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